成田空港は6月10日、国内線ネットワークのさらなる拡充を目指し、特に中国路線が大幅に拡大している関西国際空港(以下、関西空港)との路線について、着陸料を3分の2(約67%)とする軽減措置を適用することを発表した。

同施策は、訪日外国人を含む関西空港と首都圏との間における移動需要への対応を強化するためのもの。成田空港では、2016年度を初年度とするNAA(成田国際空港)グループ中期経営計画「イノベイティブ Narita2018~世界最高水準の空港を目指して~」において、日本人のみならず訪日外国人の国内移動の受け皿としての役割を担っていくこととしており、今回の軽減適用によって関西空港路線が拡充し、利便が向上することを目指している。

軽減適用後の料金例として、LCCのピーチ・アビエーション等が運用しているA320(最大離陸重量: 67t、平均騒音値: 91EPNdb)を例にした場合、現行では着陸料金(軽減なし)が11万7,700円/回に対し、変更後は着陸料金(軽減適用)が7万8,466円/回と約4万円の割引(約67%)になる。なお、着陸料の軽減は、他人の需要に応じ有償で旅客または貨物の運送を行う航空機に適用されるもので、個人所有のプライベート機等は対象外となる。また別途、消費税が必要となる。