画面を押し込む強さで操作のバリエーションを増やす「3D Touch」は、iPhone 6s/6s Plusの目玉機能。残念ながら最新モデルのiPhone SEには採用されなかったが、一時的なものとは考えにくい。Appleがデベロッパーに対応アプリの開発を促していることもあり、ごく当たり前の機能として定着することだろう。
その3D Touchのなかでもっとも馴染み深い機能が「クイックアクション」。アプリアイコンを押し込むと、最大で4行のメニューが現れる。どのようなメニューを表示するかはアプリ次第だが、利用頻度の高い機能が選ばれることが多い。Safariであれば「新規タブ」や「新規プライベートタブ」、メールであれば「新規メッセージ」や「検索」といった具合だ。
ただし、クイックアクションのメニューは一部の例外を除き変更できない。将来的にはカスタマイズが可能になるかもしれないが、iOS 9.3の現在はアプリ開発者が用意したメニューを利用するのみだ。
その一部の例外が『電話』だ。このアプリのクイックアクションには、アイコンにもっとも近い行に「新規連絡先を作成」が、以下は「よく使う項目」タブに登録された人物が表示される。タブの上から順に3名の名前が自動的にピックアップされるしくみだ。
ここに着目すると、『電話』のクイックアクションメニューは3行がカスタマイズ可能といえる。アイコン近くに表示したい順に、「よく使う項目」タブで人物を登録/並べ替えすればいいのだ。3人しか表示できないことを納得できれば、かなり重宝するにちがいない。