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妊娠中、妊婦さんの体は大きく変化します。お腹周りはもちろんですが、バストの状態もかなり変わるということをご存知でしょうか?
今回は、バストにどんな変化が現れるかについて、En女医会の運営部メンバーである産婦人科医の十倉陽子先生に質問してみました。
バストの大きさが変わり、痛みが出る場合も
――妊娠すると、バストにはどんな変化が現れるのでしょうか?
まずは大きさが変わるというのが一番ですね。アンダーバストも大きくなりますし、カップ数も数カップ大きくなることが多いです。
――サイズ以外には何か変化がありますか?
バストにも妊娠線が出ることがありますね。また、乳房全体の張り感が変わったり、乳首にチクチク、ヒリヒリ、といった痛みを感じるという方も多いです。
下着をつけることが難しいほど痛みが強い場合は、カップがないブラジャーに変えたり、ワイヤーレスのものを使ったりすると良いでしょう。また、パットが柔らかいもの、締め付けが強くないものなどもオススメです。
マッサージを教えてもらえる場合が多い
――妊娠中、どのようにバストのケアをしたら良いのでしょうか?
母乳が出やすくなるように、乳頭をほぐすマッサージを行なうと良いでしょう。その他、バスト全体をマッサージしたり、乳首自体をマッサージするケアなど、色々です。
通常は、通院先のクリニックに乳房マッサージのクラスがあるほか、マッサージのやり方が書いてある冊子を渡されることがほとんどだと思います。もしも冊子を渡してもらえない場合は聞いてみるといいでしょう。
――もしクリニックでマッサージの方法を教えてもらえなかったら、どうしたらいいでしょうか?
お住まいの地域に、乳房のケアを担当する助産師さんがいるかと思います。探してみると良いでしょう。
――ありがとうございました!
■プロフィール
十倉 陽子
主に生殖医療に携わっている産婦人科専門医。英ウィメンズクリニック勤務。150人以上の女性医師(医科・歯科)が参加するEn女医会に所属している。En女医会は、会員が持つ医療知識や経験を活かして商品開発を行い、利益の一部を社会貢献に使用。医療分野での啓発活動を積極的に行っている。