6月10日にWOWOWプライムで放送するスポーツ番組『UEFA EURO 2016 サッカー欧州選手権 いよいよ開幕!オールナイト生放送 24ヵ国徹底紹介!ユー(ロ)の推し国を探せ!波乱と革命直前スペシャル』(23:00~※無料放送)の公開収録が8日、都内で行われ、同番組に出演するヴァイッド・ハリルホジッチ日本代表監督、佐々木則夫前サッカー日本女子代表監督が報道陣の取材に応じた。
6月10日から7月10日までフランスで開催される「UEFA EURO 2016TM サッカー欧州選手権」の全51試合を生中継するWOWOWは、開幕戦直前にハリルホジッチ日本代表監督と佐々木前日本女子代表監督による対談番組を放送。EUROの大会やヨーロッパサッカーの魅力だけでなく、サッカーや日本代表の未来についても熱く語る。
その番組収録前に、報道陣向けの取材会が行われ、ハリルホジッチ監督と佐々木元監督が報道陣の取材に対応。収録日前日にはキリンカップで母国ボスニア・ヘルツェゴビナに1対2と逆転負けを喫したとあって、日本代表の質問を投げ掛けられるも「キリンカップの話は協会から出来ないことになっています」とハリルホジッチ監督。仕切り直ししてEUROの見どころを問うと「ご存知の通り、ヨーロッパのサッカー界は頂点にあります。南米で行われたW杯やコパ・アメリカとはプレースタイルも違いますが、とにかく最高峰の大会。興味深いのは、今大会は24カ国が出場するということ。とはいえ、ほとんどベストチームが出場しますから、どのチームにもチャンスがあります。チャンピオンズリーグも波乱の風が吹いたので、EUROにもサプライズがあると思いますよ」と番狂わせを予想した。
中でも「私はクロアチアを評価しています。台風の目になると思いますよ。極めて高いレベルで野望もあり、成熟しています。海外のメディアでは本命に上げられていませんが、優勝を目指しています」と自信ありげ。また、キリンカップ終了後に解散した日本代表のメンバーには「EUROを見て欲しいですね。昨日の試合も課題が垣間見られました。フィジカルは1対1だけでなく、コンディションがトップレベルではないとチームバランスが失われます。それに守備の時の連携や、比較的小さなチームのセットプレーのコンビネーションにも注目して欲しいですね」と課題も忘れなかった。
また、佐々木氏が監督をしていたなでしこジャパンは、高倉麻子新監督のもと、先日アメリカとの親善試合を行い、2戦1敗1分け。「結果がどうのこうの、というよりは、高倉新監督のイメージしたサッカーや試みが見られたと思います。メンバーも様々な選手を試行していましたしね」と率直な印象を語り、「第1戦は自分たちの攻撃ができていました。雷で途中終了した第2戦もロイドがいなかったとはいえ、あれだけ戦えたのは財産になると思います。千葉園子選手は知りませんでしたが、可能性を感じましたね。山根恵里奈は僕が見たことのないような良いプレーをしていました(笑)。負けはしましたけど、自信にして大きく進化して欲しいです」とエール。特に期待している選手を「坂口夢穂」とあげて「10番をつけたんだから、もっと声を出して相手や味方の状況を見ながら、的確な指示をしないと」と注目をつけて「坂口には特に成長して欲しいですね」と期待を寄せていた。