長澤まさみ(左)と市原悦子(右)

『秒速5センチメートル』(07年)、『言の葉の庭』(13年)など意欲的な作品を数多く作り出す、気鋭のアニメーション映画監督・新海誠氏による待望の新作『君の名は。』。2016年8月26日より公開開始となる本作だが、その追加キャストが発表された。

三葉が夢の中で見た男の子【瀧】役を演技派俳優・神木隆之介、自らの運命に翻弄されていくヒロイン【三葉】役を、オーディションでその役を射止めた上白石萌音が務める『君の名は。』だが、さらに、都会に住む男子高校生【瀧】が密かに想いを寄せるバイト先の先輩【奥寺ミキ】を、現在NHK大河ドラマ『真田丸』に出演中で、2011年にはスタジオジブリの『コクリコ坂から』で主人公【海】の声を担当した女優・長澤まさみ、田舎町に住む女子高校生【三葉】の祖母【宮水一葉】を、国民的ドラマ「家政婦は見た!」シリーズを筆頭に、女優として幅広く活躍しながら、1975~1994年まで約20年間「まんが日本昔ばなし」で語りと登場人物の声を担当するなど、数多くのアニメ作品への出演、ナレーション経験をもつ声のベテラン・市原悦子が担当することが明らかとなった。

また、三葉の妹【四葉】を人気子役の谷花音、三葉の同級生【勅使河原克彦】をMen's non-noの人気モデル・成田凌が担当。そのほか、三葉の同級生【名取早耶香】を悠木碧、瀧の同級生【藤井司】を島﨑信長、同じく瀧の同級生【高木真太】を石川界人といった声優陣がそれぞれ担当することも発表されている。

■長澤まさみ(奥寺ミキ役)のコメント
新海監督の作品は本当に映像が美しくて、リアルとアニメが混在している感覚がすごく心地良いです。「君の名は。」も映像を一目観ると、一気に空気感が身体の中に入ってきて、とても気持ち良い作品だと思います。“奥寺先輩”は主人公の憧れの女の人なので、大人っぽさ、優しさ、少しだけ色っぽさが出るよう意識しました。子供の頃から「家政婦は見た!」と「まんが日本昔ばなし」がとっても大好きで、今回市原さんのお声を聞くのを楽しみにしていました。市原さんと一緒の作品に参加できて、本当に光栄に思います。

■市原悦子(宮水一葉役)のコメント
アニメはどこまでも広がる世界で、そこに声の出演として参加するのは昔から大好きでした。「君の名は。」では、都会に憧れる若者たちの、掴みどころのない、希望と不安で揺れているような心情が描かれていて、それは私には新鮮で触れたことのない世界でした。分からないからこそ面白くて、やってみたいと思い、受けさせていただきました。新海監督はとても丁寧に演出され、出演者にもとても優しく、これも驚きでした。

奥寺ミキ(cv. 長澤まさみ)

宮水一葉(cv. 市原悦子

■新海誠監督のコメント
「憧れの先輩」役である奥寺ミキは、ともすれば記号的表現の範囲内でも収まってしまうキャラクターです。しかし長澤まさみさんの声は、そこに圧倒的な実在感と共感性を吹き込んでくれました。劇中では描いていない奥寺の陰影までも感じさせるような長澤さんの芝居に、すべての「男の子たち」はどぎまぎさせられてしまうはずです。
ヒロインの祖母である宮水一葉は、先祖から受け継がれてきた知恵と神秘の語り部であり、同時に孫に昔話を語る身近なお祖母ちゃんでもあります。「まんが日本昔ばなし」に育てられた僕にとっては、ですから一葉役は市原悦子さん以外にあり得ませんでした。最高の語りをいただけました。ご出演いただけたことに、ひたすら感激しています。

神木隆之介、上白石萌音とともに

新海誠監督の最新作『君の名は。』は、2016年8月26日より全国東宝系にて公開予定。そのほか詳細は公式サイトにて。

(C)2016「君の名は。」製作委員会