米Microsoftは6月6日(現地時間)、グループ(チーム)による効率的なプラニングと共同作業を実現するプロジェクト管理ツール「Office 365 Planner」を発表した。利用できるプランは、Office 365 Enterprise E1–E5、Office 365 Business Essentials、Office 365 Business Premium、Office 365 Educationなど。6日より数週間をかけてロールアウトする計画で、利用できるようになるとOffice 365アプリランチャーにPlannerが現れる。

たとえば、複数の製品のマーケティングキャンペーンを手がける広報担当者など、会社や学校では1人のユーザーが日々、複数のグループ(チーム)に関わっている。様々なグループの人とのメールやメッセージ、ファイルのやり取り、タスクが入り交じっていると混乱するが、グループやプロジェクトごとに分類・整理するのは煩雑な作業になる。それを分かりやすく簡単に行えるようにするのがPlannerだ。

Plannerを使ってユーザーは、プランの作成、チーム作り、タスクの分類や割り当て、ステータスのアップデートなどを数ステップの作業で行える。Plannerは、Office 365でグループを作成したり参加する「Office 365グループ」を基盤としており、Plannerで新しいプランを作成すると自動的に新しいOffice 365グループが作られる。

作業している全てのプランは「プランナーハブ」で確認できる。各プランにはプラン全体を把握できる「ボード」と、進捗 (進行中、開始前、遅延など)にフォーカスした「グラフ」の2つの表示が用意されている。誰がどの作業をしているか全員が常に確認でき、ファイル/写真/リンクの共有、共同編集、チャット、スケジュール設定、議事録の管理といった共同作業を進められる。また「マイタスク」で自分に割り当てられたものに絞り込んでタスクを確認でき、進捗状況別にグループ化することで自分の作業の状況を把握できる。

タスクが割り当てられたり、会話に加えられたらメールで通知が届く。数カ月内にiOS、Android、Windows向けのアプリの提供が始まる予定で、場所や使っているデバイスに関わらず、いつでもPlannerを使ってチームの進捗を追跡し、最新の状況を把握できるようになる。