スピークと東京ピストルは8月、東京・下北沢(世田谷区北沢)の京王電鉄井の頭線高架下に、イベントスペースと飲食店を同時オープンする。

下北沢の高架下にイベントスペースとアジア食堂が出現

今回、イベントスペースと飲食店がオープンするのは、京王井の頭線「下北沢駅」徒歩3分の高架下。同高架下空間は、井の頭線高架橋化工事の一部完了に伴い利用可能となったもの。京王電鉄がすすめる同空間の有効活用事業「(仮称)京王下北沢高架下プロジェクト」の一環として、今回のスペースと店舗のオープンに至った。所在地は、東京都世田谷区北沢2丁目296番1となる。

イベントスペースとしては、「(仮称)下北沢ケージ」がオープンする。屋外の約200平方メートルの敷地を金網フェンスで囲った空間で、街路からも見えるイベントスペースとして活用可能。内部には照明・樹木・可動家具などを備える。通常時は開かれた公園空間として開放され、夕方から夜にかけてはナイトマーケット(夜市)も開かれる予定だという。

「(仮称)下北沢ケージ」のイメージ

他にも、映像やパフォーマンスの披露、マルシェやスポーツイベントの開催、企業PRなどさまざまな活動やイベントを展開していくとのこと。地域の行政・商店街・団体などとも連携し、地元の人々や来街者にも親しまれる空間を目指す。

飲食店舗としては、「(仮称)ロンヴァクァン」がオープンする。アジアの屋台酒場からインスピレーションを得たというカジュアルな食堂で、店名はベトナム語で「鳥籠酒場」を意味するという。屋内には立ち飲みスペースと約35席の客席を用意し、屋外席として「(仮称)下北沢ケージ」にも約40席をそなえる。店舗の延べ床面積は99平方メートル。

物件全体では十数台規模の駐車場も用意し、敷地面積は計994平方メートルとなる。完工は8月初旬を予定している。

京王電鉄は「本プロジェクトによって地域の商店会等とも連携しながら来街機会を増やし、街の活性化や賑わいを創出していきます」、店舗とスペースの運営を行うスピークと東京ピストルは「独特の個性的な文化を積み重ねてきた下北沢の街に新たな表現拠点をつくり出し、同時に街のこれからのオープンスペースのあり方を問う実験的なプロジェクトです」とそれぞれコメントしている。

なお、同プロジェクトは約3年間の期間限定で、「(仮称)下北沢ケージ」および「(仮称)ロンヴァクァン」も約3年間の期間限定営業となる。