全国5大アリーナで計40万人を動員する日本初の超大型アリーナショー『ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー』の説明会が30日、東京都・豊島区「にしすがも創造舎」で開催された。公開稽古には、勇者役の松浦司や剣士テリー役の風間俊介が参加した。
『ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー』は、今年で30周年を迎える国民的RPG『ドラゴンクエスト』をベースに制作されるオリジナルのアリーナショー。演出に数々の人気テーマパークのショーやB'zのドームツアーなどを手掛ける金谷かほり、ステージデザインにロンドン、北京五輪の開会式やレディー・ガガ、マドンナなどの世界ツアーを手掛けるレイ・ウィンクラー率いるStufishEntertainment Architectsを迎えるなど、国内外のトップクリエイターが集結。剣士テリー役に風間俊介、アリーナ役に中川翔子、ヤンガス役に田尻茂一(元プロレスラー)、トルネコ役に芋洗坂係長などのキャスト起用も話題となった。さらに、今回の説明会では、『ドラクエ5』のビアンカ(富田麻帆)とフローラ(杉本朝陽)が登場することも明らかに。
説明会では、まず金谷氏が登場し、ショーについての説明を行った。今回のショーでは十字の形をしたアリーナに、360度デザインのセットが組まれるという。中央ステージの周囲には4つの小さなステージがあり、それらを繋ぐブリッジは上下に昇降する仕組みで、ここでも演技が行われるようだ。また、ステージ上部に吊るされた透過性のロールスクリーンは、街や火山などの映像を表示したり、派手な呪文や演出にも対応しているという。
その後、稽古の一部が公開された。披露されたのは10人(ドラクエ1から10)の勇者が姿を現すオープニングシーンをはじめ、オルテガとバラモスが戦う火山シーン、子どもの勇者がアリアハンを旅立つシーン、勇者パーティーとモンスターたちが戦うバトルシーン、アレフガルドで村人がガーゴイルに襲われる場面、闘技場でのバトルシーンなど。
今回は舞台装置がなく、かつ衣装を着ていない状態での稽古であったが、本番さながらの演技に来場者は圧倒。これに空中を飛び回るワイヤーアクションや映像演出が加われば、これまでにない派手な戦いが楽しめそうだ。
そのほか、「ミスポールダンス/ポールキングジャパン2016」女子シングル部門で優勝したポールダンサーの大槻まゆみをはじめ、アクロバットダンスやマーシャルアーツの達人によるレベルの高いパフォーマンスにも注目が集まっていた。
公開稽古後には、勇者役の松浦とテリー役の風間がコメント。松浦は「現在、稽古の真っ最中です。僕の演技を見て皆さんがリンクし、『今、自分がステージに立っているんだ』という気持ちになり、応援したくなる勇者になれるよう、頑張りたいと思います」と心境を明かした。
風間は「今まで一度も自分がやったことのない、見たことのないものを作っている実感が日々あります。毎日が刺激的」と自信をのぞかせたほか、「全国の皆さんがこの夏、最高の思い出になるようなショーにしたい」とファンに呼びかけた。
その後、報道陣からの「最初にプレーした『ドラクエ』シリーズは?」という質問に、松浦は「PSの『7』から。石版集めに苦労しましたが、BGMが素晴らしく何度も助けられた」と回答。一方、風間は「最初に触れたのは『3』と『4』でしたが、当時小さかったので、自力でプレイし始めたのは『5』」と思い出を語った後、「ただ、ストーリーが好きなのは『5』で、音楽が好きなのは『7』、システムが好きなのは『3』」と止まらない“ドラクエ愛”を炸裂させた。
『ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー」は7月22日から31日までさいたまスーパーアリーナにて上演予定。その後、福岡、名古屋、大阪、横浜での上演を予定している。
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