AMDは1日、予告通り、開発コード名"Bristol Ridge"として知られる第7世代AMD AシリーズAPUをComputex 2016で発表した。
"Bristol Ridge"は、前世代の"Carizzo"と同じ、CPUコアにExcavatorコア、GPUにRadon Graphicsを統合したAPU。コア自体に大きな変化はないが、DDR4-2400メモリのサポートに加え、省電力技術AVFS(Adaptive Voltage and Frequency Scaling)や最適化により電力消費を抑えている。
ラインナップは、最上位の「FX-9830P」を含む6モデル。いずれもCPUコアは4コアを搭載。また、グラフィックスは、FXとA12シリーズがRadeon R7、A10シリーズはRadeon R5を統合する。動作クロックなども合わせたスペックは以下のとおり。
製品名 | CPUコア数 | 動作クロック (ベース/最大) |
L2キャッシュ | グラフィックス | TDP |
---|---|---|---|---|---|
FX-9830P | 4コア | 3.0/3.7GHz | 2MB | Radeon R7 | 25W-45W |
FX-9800P | 4コア | 2.7/3.6GHz | 2MB | Radeon R7 | 12W-15W |
A12-9730P | 4コア | 2.8/3.5GHz | 2MB | Radeon R7 | 25W-45W |
A12-9700P | 4コア | 2.5/3.4GHz | 2MB | Radeon R7 | 12W-15W |
A10-9630P | 4コア | 2.6/3.3GHz | 2MB | Radeon R5 | 25W-45W |
A10-9600P | 4コア | 2.4/3.3GHz | 2MB | Radeon R5 | 12W-15W |
AMDが公開したデータによると、"Bristol Ridge"の性能は、競合となるCore i7-6500Uと較べて51%、特にグラフィックスで53%上回るとしている。統合グラフィックスとしては高いパフォーマンスで、高解像度での動画視聴に加えて、League of Legendsのようなeスポーツタイトルもプレイできるという。
また、"Bristol Ridge"に合わせてエントリー向けプロセッサ「Stoney Ridge」も第7世代APUとして発表された。こちらはA9/A6/E2といったブランドで投入され。CPUコアは2コアで、TDPも比較的抑えられており、主に日常生活における動画再生などの用途やデバイスにフォーカスする。A9-9410の場合、Pentium-4405U比で27%上、Core i3-6100Uに並ぶパフォーマンスを実現するという。
製品名 | CPUコア数 | 動作クロック (ベース/最大) |
L2キャッシュ | グラフィックス | TDP |
---|---|---|---|---|---|
A9-9410 | 2コア | 2.9/3.5GHz | 1MB | Radeon R5 | 10W-25W |
A6-9210 | 2コア | 2.4/2.8GHz | 1MB | Radeon R4 | 10W-15W |
E2-9010 | 2コア | 2.0/2.2GHz | 1MB | Radeon R2 | 10W-15W |