スカパーJSATは6月2日、「4Kに関する調査2016」を発表した。「テレビを週に1日以上見ることがある」という15~79歳の男女1,000名を対象に行ったインターネット調査の結果を報告している。
4K映像を体験したことがあるかと質問したところ、23.7%が「体験したことがある」、55.8%が「ないが、体験してみたい」と答えた。また、HDR規格の映像を「体験したことがある」という人は8.9%、「ないが、体験してみたい」という人は66.2%を占めた。
「4Kはフルハイビジョンよりも格段に美しい」と思うかについては、「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と答えた人が65.3%となった。また、4Kを視聴したことがある人は79.7%が「そう思う」と回答した。「友人が4Kテレビを買ったら家に遊びに行きたい」という質問には、29.1%が「遊びに行きたい」と回答した。
4K視聴対応機器の所有率は、4Kテレビが2.8%、4Kディスプレイが1.5%、4K撮影対応スマホが8.0%。また、4K撮影対応スマホを持っている人の4Kテレビ所有率は11.3%、所有意向率は66.3%で、4K撮影対応スマホを持っていない人の所有率(2.1%)や所有意向率(54.2%)と比べて高い傾向が見られた。スカパーJSATは、「スマートフォンで4K画質の写真や映像を撮影しているうちに、撮影した映像を大画面で楽しみたい気持ちになったのでは。4K撮影機能のついたスマートフォンの利用が広まることで、4Kテレビの普及にも繋がる可能性がある」と考察している。
テレビを購入するときに重視するポイントとして、52.3%の人が「画質が良い(発色が良いなど)」と回答し、「価格が安い(1インチあたりの価格など)」が41.9%でそれに続いた。テレビの買い替えにおいて、最新モデルやハイエンドモデルにこだわりたいかという質問には、41.8%が「そう思う」と答えた。
また「4Kテレビのラインナップが充実してきた」という質問に「そう思う」と答えた人の割合は62.5%だった。「4Kテレビは普及する(成功する)」には51.2%、「4Kテレビは買い頃になってきた」には29.1%が「そう思う」と回答した。
4Kテレビを持っていない人に、4Kテレビの購入意欲が高まるのはどのようなときか尋ねたところ、52.5%が「次の買い替えタイミングが来たら(現在のテレビが壊れるなどしたら)」と答えた。また、「現在メインで使用しているテレビはいつごろ購入したものか」という質問には、地上波アナログ放送が停波し、地上デジタル放送への移行が完了した「2011年頃」(28.8%)や「2010年頃」(13.5%)に回答が集まった。
「4Kテレビコンテンツが充実してきた」という質問には、64.8%の人が「そうは思わない」または「どちらかといえばそうは思わない」と答えた。4Kで楽しみたいコンテンツは、「音楽ライブ」が35.0%、「最新映画(4Kで制作)」が32.6%で上位となった。年代別に見ると、10代・20代のトップ3には「アニメ」が、60代や70代のトップ3には「風景映像」「旅番組・散歩番組」がランクインした。
4Kで観たらより感動すると思う映画については、『スター・ウォーズ』と『アナと雪の女王』が19.7%で同率1位だった。このほか、4Kで観たら「美しさ・かっこよさがより際立つ」と思う男性俳優と女性俳優をそれぞれ質問したところ、渡辺謙と北川景子が1位になった。