湖池屋は5月30日、「ポテトチップス トースト味」「ポテトチップス 牛乳味」(各・税別115円前後)を全国で発売した。同社はポテトチップをパン、米、グラノーラに次ぐ"第4の朝食"として定着させようとしているという……。本当にパンと牛乳の代わりになるのか、実際に比較して確かめてみた。
2015年の反省を踏まえた意欲品……?
同社は2015年より、「ポテトチップス もも味」「ポテトチップス バナナ味」の2つを「朝用ポテトチップス」として販売開始。しかしポテトチップスの朝食化を追求しているうちに、「"もも"および"バナナ"は朝食においてメインでないと認識されている」ということが判明したという。今回の両商品はその反省を生かし、朝食のメインになれる味を開発したとのこと。
「ポテトチップスはコンソメかのりしおがベスト」と思っている筆者だが、袋を開けたときの香りに驚いた。「トースト味」からは食パンがこんがりと焼けた香り、「牛乳味」からは牛乳を飲み干した後にも残る優しい香りがふんわりと漂ってくるではないか。湖池屋の朝食への思い……恐るべし。
トーストと牛乳の代わりとなれるのか!?
では、トーストと牛乳を実際に用意して食べ比べてみよう。まずは「トースト味」の方から。こんがりと焼けた香りを再現できていた「トースト味」は、食べてみるとさっきよりも強くトーストらしい香りを感じる。さらに、バターの風味も口の中に広がってきた。さすがに本物のトーストのような食感は求められないが、それ以外の再現度は高いのではないか。
一方の「牛乳味」はひと口食べてみると、予想以上に甘い。牛乳というよりもミルク味のあめのようだ。より牛乳に近づけるために、カルシウムを配合したところにもこだわりを感じられた。
両商品を実際に食べてみて分かったのは、ポテトチップスは朝食になれる可能性を秘めているところだ。特に香りだけだと、「トースト味」の方は目隠しで匂いをかがされたら判別できない気がする。気になる方は、実際に試してみてほしい。