今年もやってきました、台湾で開催されるアジア最大のコンピュータ関連見本市「COMPUTEX TAIPEI」。これまではPC関連が中心で、Mac製品やiOS関連製品は細々と展示されていた感があるCOMPUTEX。しかし今年はアップル製品を中心とした展示もあるらしい。とりあえず初日の今日は台北南港(なんがん)展覽館で目新しいものをチェックしてみた。
まず多くのブースで扱っていたものの一つが「Lightning Headphone」。次のiPhone 7からイヤホン端子がなくなって、Lightning端子で音を出力するようになるらしい(という噂)。それに対応するために幾つかのメーカーがLightningやUSB-C接続のヘッドホン、イヤホンやLightning変換アダプタを発表していたというわけ。
pqiが展示していたのはLightning Earphone。Lightningを介してということで、デジタルのままデータが送られるので良い音で聴ける(Lossless Digital Audio)という。
iCIRROUNDが展示していたのはアナログ端子との変換ケーブル。
そして一番気になったのはCmedia Electronicsが参考展示していた、USB-Cタイプのイヤホン。まだ基板むき出しの試作品のイヤホンが面白いのは、ノイズキャンセリングを搭載している点だ。実際に雑踏の音を流した状態で試させてもらったところ、しっかり機能していた。Lightningタイプも作る予定で、現在幾つかのキャリアと交渉中とのこと。小さな基盤だけでNRを実現している点は非常に興味深い。
その他気になったものあれこれ
その他に気になったものをいくつか紹介しよう。まずマウスタイプのスキャナ Zcan Wireless。iOS機器に接続したらマウスの真ん中にある「scan」ボタンを押してペーパーを上から順になぞっていくと読み取りができる。読み取り中はグニャグニャ曲がってるイメージしか出てこないのに、読み取り完了するとちゃんと整形できている。
Choiceeが展示していたのはスマホ用のXenon RealFlash。LEDのフラッシュでガイドナンバー6を謳う。同期発光の仕組みは、スマートフォンのフラッシュを光センサーが感知して光るという単純ながら面白いアイデア。iPhoneの色に揃えてあるがもちろん他のスマートフォンでも利用できるはずだ。
多摩電子工業が展示していたApple Watchの充電に対応したモバイルバッテリ。丸い部分でApple Watchの充電が可能になる。Apple Watchに付属している長ーいケーブルを持ち歩かなくて済むのが利点。
iCIRROUNDの展示でもう一つ気になったのがiStand。Lightning端子にはiPhoneを置いて充電し、丸い部分でApple Watchの充電ができる。ポイントは内部にカードリーダーポートがあって128GBまでのメモリカードを挿すことができ、そこにアプリを使って写真やビデオを自動でバックアップできる点。iPhoneの母艦を持っていない人にお勧めしたい。
そして南港のトリを飾るのは「信じられないほどスムーズ」なGenius Pen。持って行ったiPhoneでもiPadでもペアリングなしでそのまま使えて結構細い線が描ける。確かにそれなりの描き味で、Apple Pencil対抗になるかも? とその仕組みを見てみると、どうやらペン先を帯電させることによって静電誘導に対応させるらしい……つまりペン先が指先と同じ状態になる。確かにこれならペアリングさせる必要もないし、そもそもアプリを選ばない。もちろん機器も選ばないのでAndroidタブレットでも動作した。小技の光る(?)製品だ。
南港の見所はこんなところ。あれ? Apple関連を集めたっていう展示は?……ま、今回はCOMPUTEX TAIPEI名物の小姐(しゃおじぇ)でも見てもらって待て次回。(笑)