アイティメディアはこのほど、「メール誤送信防止システムの導入状況」についてのアンケート結果を発表した。調査は3月2日~25日、キーマンズネット会員を対象にインターネットで行われ、373名の回答を得た。
大企業ほど情報漏洩が多い?
「情報漏洩が発生したことがあるかどうか」について聞いたところ、全体では「経験がない」が55.0%、「発生しかけたが実際には情報流出はなかった」が26.1%、「実際に情報漏洩が発生した」が18.9%だった。
企業規模別では、「経験がない」については従業員数が少ない企業ほど高くなっており、「発生しかけたが実際には情報流出はなかった」と「実際に情報漏洩が発生した」については従業員数が多いほど高くなっていた。
「発生しかけたが実際には情報流出はなかった」もしくは「実際に情報漏洩が発生した」という回答者を対象に、「情報漏洩の原因」を尋ねたところ、「メールの誤送信」が68.4%、「モバイルデバイス(ノートPCや携帯電話など)の紛失・盗難」が38.0%、「書類の紛失・盗難」が23.5%、「クライアントPCのウイルス感染」が23.0%、「従業員による不正行為」が15.5%、「情報システムへの不正アクセス」が9.1%と続いた。上位6項目のうち、上位3項目はすべて故意ではなく過失(不注意)に起因していた。