COMPUTEX TAIPEI 2016の前日となる5月30日、ASUSは「Zenvolution」と銘打ったプレスイベントを開催。「ZenFone 3シリーズ」3製品を発表した。
5.7インチの有機ELディスプレイを搭載した上位モデルが「ZenFone 3 Deluxe」、5.5インチの液晶ディスプレイを搭載した普及価格帯モデルが「ZenFone 3」、「ZenFone 3 Ultra」は6.8インチ液晶ディスプレイを搭載したファブレットとなっている。
フルメタルボディのハイエンド「ZenFone 3 Deluxe」
最上位モデルの「ZenFone 3 Deluxe」は、前面、背面共にフルメタルユニボディを採用。iPhone 6/6sのようなアンテナのためのDラインはなくスッキリとしたデザインになっている。最薄部は4.2mm、左右のベゼルはそれぞれ1.3mmと薄く、ディスプレイが本体に占める割合は79%に達しているという。さらに背面がなだらかにカーブしていることもあり、5.7インチの大画面ながらホールド性は良い。
ディスプレイは有機EL(フルHD)で、コントラストが300万:1と高いのが特長。メインカメラはソニー製の2,300万画素センサーを採用した(フロントカメラは800万画素)。オートフォーカスはレーザー併用で高速、かつ動態を追尾する機能、スキーなどのスポーツシーンで動画撮影した際もブレのない映像を記録できる4軸光学手ブレ補正機能を搭載した。
メモリー(RAM)は6GBに向上しており、パフォーマンス・モンスター(性能怪獣)を謳った「ZenFone 2」の4GBを更新している。CPUにはSnapdragon 820を採用。価格は6GBメモリー、ストレージ64GBモデルが499ドル。
よりカジュアルな「ZenFone 3」は249ドルから
5.5インチフルHD液晶を採用したミッドレンジモデルの「ZenFone 3」は、角が丸みを帯びた2.5Dゴリラガラスを前面と背面の両方に採用したのがデザイン上の特徴だ。薄くフラットになり、「ZenFone 2シリーズ」より高級な印象を受ける人も多いのではないだろうか。
メインカメラは1,600万画素、フロントカメラ800万画素で、ともに同社の高画質化技術「PixelMaster 3.0」を採用している。背面には「ZenFone 3 Deluxe」同様、指紋センサーを搭載する。
CPUにはSnapdragon 625を採用。メモリー3GB & ストレージ32GBモデルが249ドルからと、リーズナブルな価格設定だ。
「ZenFone 3」エッジが曲面になっている2.5Dのゴリラガラスを採用 |
背面にも2.5Dのゴリラガラス。「ZenFone 3 Deluxe」とは異なり、背面も完全にフラットだ。カメラの下に指紋認証用のセンサーを搭載 |
「ZenFone 3 Ultra」はビジュアル&オーディオにこだわり
6.8インチのフルHD液晶を搭載した「ZenFone 3 Ultra」は、タブレットに近いサイズでありながら電話機能を内蔵している、いわゆる「ファブレット」端末。フルメタルボディを採用し背面はフラット。薄さは6.8mmに抑えられている。
映像機能は「4K TV-grade」に対応し、4Kディスプレイ並みの高精細映像を映し出す。サウンド機能はハイレゾ対応のほか、「5-magnet」スピーカーをデュアルで搭載、「DTS HEADPHONE:X」に対応し7.1チャンネルのバーチャルサラウンドが楽しめる。
内蔵バッテリーは4,600mAhと巨大で、モバイルバッテリーのようにほかのデバイスに電源供給することもできる。CPUはSnapdragon 652を搭載。価格は479ドル(メモリー4GB、64GBモデル)から。
3製品とも、現時点で日本国内での発売・価格については未定となっている。