嵐の大野智が、歴史小説を実写化する映画『忍びの国』(2017年夏公開)で時代劇映画初主演を務めることが31日、発表された。

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原作は、発行部数50万部を超えた和田竜氏による同名小説。同じく時代劇映画『殿、利息でござる!』(公開中)などの中村義洋監督がメガホンを取って、和田氏が脚本を執筆し、1579年に起こった天正伊賀(てんしょういが)の乱を題材に織田軍と伊賀忍びとの合戦をダイナミックに描く。

大野が演じるのは、主人公の忍者・無門(むもん)。普段は"金の亡者"で"無類の怠け者"だが、史上最強の忍びで、どこか抜けているものの、いざとなったら超人的な力を発揮するという振り幅の広いキャラクターだ。大野はこの無門役で、身体能力を駆使した本格的なアクションにも初挑戦する。

大野自身も「アクションや格闘のシーンがたくさん出てきます」と明言。続けて、「今(日本テレビ系ドラマ『世界一難しい恋』で)演じている社長役から、次は忍者役へ、役柄は全く違いますが、新しい自分を出せるようチャレンジしてみます」と語るなど気合も十分だ。

一方、中村監督は、そんな大野と主人公は「予想外、規格外なところ、何を考えているのかわからない面白さが、似ている」と分析。「大野くんの、役に入ったときのえたいの知れなさみたいなものをすごく感じていて、ぴったりなんじゃないか」とも付け加える。その期待は大きく、「ただでさえ面白いのに、僕やスタッフが想像できないところまでいってくれるんじゃないか」とさえ話す。

大野たちの合戦シーンについては「見たことのないものになると思います。今までと全然違うと思います」と自信。アクションも「忍術とは本当はどんなだったんだろうな、というのをやる。妖術にはしません」とアピールを重ねた上で、本作を「逃げたり隠れたりというのにたけた忍びたちが自分たちの国を攻められたらどうするか?というお話です」と解説してみせた。

(C)2017 映画『忍びの国』製作委員会 (C)2008 和田竜/新潮社