ソニー生命保険は5月25日、「経営者と社員の意識比較調査」の結果を発表した。調査は2月29日~3月1日、20歳以上の経営者・会社役員500名と20歳以上の会社員500名の合計1,000名を対象にインターネットで行われた。
よく読むジャンル1位は歴史・時代小説
回答者全員に日頃、どのようなジャンルの本を読んでいるかについて聞いたところ、「歴史・時代小説」が31.4%で最も高く、次いで、「趣味・実用・教育」(25.6%)や「ノンフィクション・エッセイ・評論」(19.6%)、「経済小説」(19.2%)、「ミステリー小説」(19.0%)が続いた。
経営者と社員を比較すると、1位・2位は共に「歴史・時代小説」「趣味・実用・教育」とだったが、3位以降はランキングに差が出た。経営者は3位「ノンフィクション・エッセイ・評論」、4位「経済小説」、5位「ミステリー小説」となり、9位には「金融・ファイナンス」がランクイン。ビジネスにおける知識や情報、新たな視点の発見などに役立ちそうなジャンルや、小説においては経済事件などをテーマにしたジャンルを好む傾向が見られた。
一方、社員の3位は「ミステリー小説」、4位「ノンフィクション・エッセイ・論評」、5位「旅行・地図」となった。他に「勉強・資格」が8位にランクインするなど、余暇や自己投資に役立ちそうなジャンルや、謎解き要素のあるジャンルを好む傾向にあるようだ。
最もお気に入りの本ランキング
最近1年間に読んだ本の中で、最もお気に入りの本のランキングを見ると、経営者の1位となったのは芥川賞を受賞した純文学小説の『火花』(又吉直樹さん/5人)。2位は今年映画化が予定されている、経済・歴史小説の『海賊とよばれた男』(百田尚樹さん)と、アドラー心理学を解説した自己啓発書の『嫌われる勇気』(岸見一郎さん、古賀史健さん/共に4人)が同数で並んだ。そのほか、『置かれた場所で咲きなさい』(渡辺和子さん)や『道は開ける』(デール・カーネギーさん)といった回答もみられた。
社員では、1位『火花』(又吉直樹さん/6人)、2位『下町ロケット』(池井戸潤さん/4人)、3位 『海賊とよばれた男』(百田尚樹さん/3人)となった。そのほか、『図書館戦争』(有川浩さん) や『掟上今日子の備忘録』(西尾維新さん)といった、映像化された作品の回答が多くみられた。