カドカワは5月30日、企業向け定期サービス「eb-i Xpress」にて実施した音楽視聴者の購入方法・購入金額に関する実態調査の結果を発表した。

「音楽の鑑賞方法別 ここ1年間に利用した金額の価格対比較」ライブ鑑賞(演奏会など)

年間平均利用金額が最も多いのはライブ鑑賞

音楽ソフト(楽曲)の購入方法を尋ねると、「パッケージ版購入」と答えた人は57.4%。他方、「ダウンロード版購入」は19.1%、「両方購入」は23.6%で、計42.7%がダウンロード版を購入していた。同社は「スマートフォンの普及と、その再生環境の充実(iTunesなどの楽曲管理ソフト、聴き放題サービスへのアクセスなど)がダウンロード版の購入に影響を与えていることが推測されます」としている。

音楽の鑑賞方法別に、ここ1年間の利用金額を聞くと、CD(購入・レンタルなど)は「1,001円~1万円以下」がボリュームゾーンで計61.1%、年間平均は1万1,979円。音楽配信は「1,000円以下」が40.4%で最多、年間平均もCDの半分以下の5,200円だった。一方、ライブ鑑賞は「1万円以下」が31.1%で最も多かったが、「10万円以上」も13.2%に上り、全体的に利用金額が高かった。また年間平均も3万5,775円と他を大きく上回った。

同社は「『CD』や『音楽配信』に比べて鑑賞者の絶対数は少ないですが、アーティストと時間や空間を共有できる『ライブ』という鑑賞方法に、"ライブならでは"の魅力を感じ高額の対価を支払っているファンの存在がうかがえます」と分析している。

調査期間は2016年4月、調査対象は5~69歳(14歳以下は保護者の代理回答)のモニター1万人超。