台湾ASUSは30日(現地時間)、COMPUTEX TAIPEI 2016開幕前日に開催したプレスカンファレンスにて、家庭用の小型ロボット「ASUS Zenbo」を発表した。価格は599米ドル(約67,000円)から。発売時期は未定で、日本での提供や価格なども未定。

カンファレンスの最後に登場した「Zenbo」。キャッチコピーは「Your Smart Little Companion」(あなたのスマートな友だち)

Zenboは、液晶ディスプレイを備えた、移動式の家庭用小型ロボット。年配者のヘルスケアやサポート、子供の教育や遊び相手、キッチンでのレシピ表示などといった用途に加えて、簡易のホームセキュリティなども搭載する。iOSのSiriのように、「Hey,Zenbo」の呼びかけによる音声操作が可能で、カンファレンス会場では「写真を撮って」「自分の後に付いてきて」「今日の予定は?」など、といった音声操作のデモンストレーションが壇上で披露された。

価格は599ドルから。発売時期や詳細は未定。登壇してZenboの操作を行ったASUSのJonney Shih会長は、「我々とエコシステムを広げていこう」と、アプリデベロッパの参加を呼びかけていた。

Zenboの紹介動画

Zenboの用途。ヘルスケアサポートでは"今日飲む薬はこれです"と、必要な薬をディスプレイ上に提示したりもする

子供向けには物語を話したり、アニメーションを表示したりする。また、カメラ撮影機能も搭載する

ステージ上のZenboに「Hey,Zenbo」と呼びかけるJonney Shih会長。最後は「ついて来て!」と呼びかけ、ステップを踏みながら楽しそうにステージから退場していった