厳しい保活をなんとかくぐり抜けて保育園入園。ほっとしたのもつかの間、めでたく小学校に上がったらまた新たな障壁が立ちはだかり……。そんな経験をした人はいないだろうか。
今回は子どもを持つマイナビニュース会員155人(男性: 128名、女性: 27名)に小学校進学で子どもの預かりや親の働き方に課題がうまれる、いわゆる「小1の壁を感じるか」を聞いてみた。
「小1の壁」を感じますか(感じていましたか)
はい(27.7%)
いいえ(72.3%)
Q.「はい」と答えた人にお聞きします。どのような点に課題がありますか(ありましたか)。また、どのようなサポートがあれば課題を解消できそうですか。
・「放課後の受け皿が不足しているので、拡充が必要」(31歳男性/医療用機器・医療関連/専門サービス関連)
・「学童終了後や長期休みの預け先。民間学童やベビーシッターよりも簡易な留守番や送り迎えのサポートが欲しい」(33歳女性/化粧品・医薬品/営業関連)
・「学校との関わりが多くなった」(50歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「休日に行事があると、平日に代休がある」(35歳女性/その他/その他・専業主婦)
・「会社の勤務体系が小学校入学から変わる。もっと融通のきく勤務時間だといい」(27歳女性/海運・鉄道・空輸・陸運/営業関連)
・「長期休みのときのお弁当。ただでさえ忙しいのに、負担」(33歳女性/ガラス・化学・石油/IT関連技術職)
Q.「いいえ」と答えた人にお聞きします。「小1の壁」を感じずに済んだ、公的・民間・周囲のサポートがあれば教えてください。
・「学童保育が充実していたので利用した」(28歳女性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「田舎なので近所付き合いがあった」(48歳男性/スポーツ・レジャー用品/技能工・運輸・設備関連)
・「学校で課外カリキュラムや習い事があった」(45歳男性/通信関連/営業関連)
・「他の親との情報交換があった」(54歳男性/コンピュータ機器/営業関連)
・「近くに住む両親のサポート」(27歳女性/ 食品/その他技術職)
・「時短勤務などが充実していた」(32歳女性/官公庁/公共サービス関連)
■総評
子どもが小学校へ進学した際に「小1の壁」を感じた人は27.7%、感じなかった人は72.3%で、7割以上の人が壁を感じずに済んだことが分かった。「小1の壁」を感じた人の多くは、放課後や長期休暇時の預け先が十分でないという点をあげたほか、行事への参加や休暇中の弁当作りが負担だという声も複数あった。そのほかには、「金銭的な援助が欲しい」「生徒のレベルに応じた授業をすべき」と答えた人もいた。
一方、「小1の壁」を感じずに済んだ具体的なサポートとしては、親や親戚が近所に住んでいたといった回答のほか、時短勤務が利用できた、学童や課外活動が充実していたなどの回答が複数あった。公的・民間のサポートの充実具合、時短勤務や親の手助けの可否など各地域・家庭の事情で「壁」の高さは大きく異なる。それぞれの事情と小学校進学後の生活を見据えて、早めに対策を考えておくことが大事なのかもしれない。
調査時期: 2016年3月31日~2016年4月12日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 子持ち男女155名
調査方法: インターネットログイン式アンケート
※写真と本文は関係ありません