アスタミューゼは5月27日、「リモートセンシング(遠隔操作)」市場における大学・研究機関別の科研費(科学研究費助成事業)獲得金額ランキングを発表した。
1位は東大で5億6,740万円
科研費は、基礎から応用までのあらゆる「学術研究」を発展させることを目的とする競争的研究資金。今回は、同社が分類する「180の有望成長市場」の一つで、総額約52億円の科研費を獲得しているリモートセンシング市場(2006~2015年の交付分)について調査した。
リモートセンシング(遠隔探査)とは、自然環境や人工物などの観測対象を、遠隔から観測・計測 する手法全般をいう。狭義には、人工衛星や航空機などから地球表面付近を観測する技術を指す場合が多く、主な技術・製品・サービス例に「気象衛星 ひまわり」などがある。
全大学/研究機機関122(516件)の中で、ランキング1位となったのは「東京大学」で総配分額(計画含む)は5億6,740万円(56件)。以下、2位は「北海道大学」で4億9,045万6,000円(36件)、3位は「京都大学」で3億356万円(29件)、4位は「千葉大学」で2億8,555万円(18件)、5位は「名古屋大学」で2億7,265万1,000円(24件)と続いた。
また注目すべき研究テーマとして、東北大学・越村俊一教授らによる「リモートセンシングとソーシャルセンシングの融合による被災地支援策の刷新」(2,951万円)。気象研究所・青木輝夫室長らによる「北極域における積雪汚染及び雪氷微生物が急激な温暖化に及ぼす影響評価に関する研究」(2億1,502万円)などを紹介している。