オウチーノ総研はこのほど、「SNSに関するアンケート調査」の結果を発表した。調査は5月13日~16日、首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)に在住する20歳~39歳の就労中の男女860名を対象に、インターネットで行われた。
約3人に1人が上司とLINE
はじめに、「SNSで職場の人とつながっていますか?」と質問したところ、多い順に「LINE(61.3%)」「Twitter(20.5%)」「Facebook(37.6%)」「Instagram(17.7%)」でつながっていることがわかった。
最も利用されているLINEについて詳しく見てみると、「社長や役員」とつながっている人が14.1%、「上司」が32.4%、「同期」が45.9%、「部下」が24.4%と、約3人に1人が上司とLINEでつながっており、特に20代は43.0%にのぼった。
上司とSNSでつながりたくない人、63.6%
続いて、いずれかのSNSに登録している人を対象に、「職場の人とSNSでつながることについて、どう思いますか?」と尋ねたところ、「上司」と「できればつながりたくない」が34.6%、「絶対につながりたくない」が29.0%と、6割超がつながりたくないと回答。同様に、「社長や役員」とつながりたくない人は7割(できれば33.4%、絶対に40.0%)を超えた。
4人に1人が、職場の人や取引相手を検索
次に、「職場の人や取引相手など、仕事で関わりのある人をSNSで検索したことはありますか?」と聞いたところ、25.6%が「検索したことがある」と回答。検索する対象者を見てみると、最も多かったのは「社長や役員」で13.7%、以下多い順に「同期(10.7%)」「上司(9.4%)」「取引相手など、仕事上関わりのある他社の人(8.7%)」「部下(5.3%)」と続いた。
検索する理由としては、「プライベートを見てみたかったから」や「どのような人か気になったから」という声が多く挙がり、具体的には「普段どんなことをしているのか気になったから」(28歳/男性)、「取引相手がどういう人物かを調べたかったから」(36歳/男性)という声が聞かれた。
一方、検索しない理由としては「興味がない」が最も多かったほか、「つながりたくないから」や「仕事とプライベートは分けたいから」という意見も目立った。
最後に、「実際に仕事関係の人にされた経験があること」を聞いたところ、「フォローや友だち申請などを強要された(9.7%)」「SNSの投稿内容のことを職場などで話題にされた(7.1%)」「『いいね!』やコメントなど、投稿に対する反応を求められた(5.3%)」「自分の投稿を逐一チェックされ、そのたびに『いいね!』やコメントなどの反応をされた(4.7%)」「SNSの友だちやフォロワーのことを、職場などで話題にされた(2.8%)」などがあった。
また、その時どう感じたかを尋ねた結果、「好きな上司なのでうれしかった」(27歳/女性)や「話題が増えて良かった」(28歳/男性)など好意的な声が挙がる一方で、「自分の人間関係を探られているようで嫌だった」(29歳/男性)や「上司でなければ関係を切っていた」(23歳/男性)、「面倒に感じた」(24歳/女性)など、嫌悪的な声はその倍以上挙がった。