マイナビは5月24日、「2017年卒マイナビ大学生Uターン・地元就職に関する調査」の結果を発表した。同調査は2011年より開始し、今回で6回目。

地元企業への就職活動で最も障害に感じていること

Uターン就職活動、最大の障害は「地元までの交通費」

Uターン・地元就職の希望率(卒業した高校の所在地と最も働きたい都道府県の一致率)を調べたところ、地元の大学に進学した学生(地元進学生)の75.7%が地元就職したいと回答。一方、地元以外の大学に進学した学生(地元外進学生)の希望率は37.8%にとどまり、地元進学生と倍の差がついた。

Uターン・地元就職を希望する学生にその理由を聞くと、「(自分の意思から)両親や祖父母の近くで生活したいから」が46.6%、「実家から通えて経済的に楽だから」が44.1%と、共に4割を上回った。

地元外に進学し、Uターン就職を考えている学生が現在最も障害に感じていることは、「地元までの交通費」が24.3%でトップ。以下、「地元企業の数が少ない」が16.9%、「地元までの距離・時間」が16.1%と続いた。同社は「交通費や距離・時間の問題は、地元企業が学生の進学先の各都道府県に出向き、自社を紹介する機会や選考を行うことで改善できる余地がありそうだ」と分析している。

またUターン・地元就職を希望しない学生のうち、「将来的には考えている」と答えた割合は11.0%で、48.4%が「分からない」と回答した。

調査期間は2016年3月31日~4月14日、有効回答は2017年卒業予定の大学4年生と大学院2年生6,717人。