機会損失を防ぐ、お客さまに新たな購買体験を提供する“鏡”に注目!
小売や物流、サービスの現場にも富士通のHuman Centric AI Zinraiの知見や技術が活かされている。センサーから取得したデータの活用事例はもちろん、視線からお客さまの意図をキャッチして商品をレコメンドするといった「次世代のお買い物」の姿のひとつが、「あなたの“欲しい”を鏡に映す」と題されたブースだろう。特注で作られたという巨大なミラーサイネージは、RFIDタグの情報を元に自然なタイミングで商品購入をサポートしてくれるというもの。
RFIDタグが配された商品を持ち「着た印象はどうかしら?」と鏡の前に立つと、鏡に取扱サイズの情報や店内在庫の情報、商品の特徴やこのアイテムに合う組み合わせをレコメンドしてくれるのだ。また、鏡に表示された情報に目配せをすることで見つめていた情報が拡大表示されるなど適宜情報を利用者に与えてくれるのも面白い。
オールインワンで富士通にお任せ!なセキュリティソリューションにもAIの力が
伊勢志摩サミットでもサイバーセキュリティに関する話題をちらほら見聞きした方も多いかと思うが、セキュリティ分野においても3つのブースで最新技術が展示されていた。
今年1月よりサービスを開始した「グローバルマネージドセキュリティサービス」のブースでは、社内のネットワークに悪意ある者からの攻撃を受けウイルスに感染、どのような被害を被るかという一連の流れをデモンストレーションし、サイバー攻撃に対する基礎知識やアタックを受けた際の対応などがわかりやすく紹介されていた。
本サービスにおいても富士通のAI技術が活きている。「外れ構造学習技術」を用いたサイバー攻撃の検知技術がそれにあたるのだが、膨大なログを分析し稀な特徴を持つ小規模のデータ集団を抽出するというもの。巧妙な攻撃は攻撃頻度が低いためこの小規模のデータ集団(外れ構造)に含まれる可能性が高くなるという。また「関連性可視化分析技術」により外れ構造を持つデータ集団を可視化し巧妙に偽装された攻撃の芽を効率的に抽出できるのだ。
今後、今まで以上に膨大なデータが企業活動内で行き交うなか、サイバーセキュリティにおいても確かな技術と迅速な対応が求められるのは想像に難くない。ワンストップでサイバーセキュリティをお任せできる富士通の技術力に注目していきたい。
「グローバルマネージドセキュリティサービス」ブースで実演を交えサイバー攻撃の手法、攻撃を受けるとどのようなリスクが発生するのかなどを解説してくれた。写真右はセキュリティ分野で活用されているAI技術の「外れ構造学習技術」「関連性可視化分析技術」のもの |
機械学習はデジタルマーケティング、果てはコールセンター業務においても一石を投じる
すでに富士通のミドルウェア製品のコールセンター部門で、その有用性が発揮された技術も先進技術のひとつとして紹介されていた。コールセンターに寄せられる様々なお客さまからの問い合わせに対して的確な答えを迅速に返すために、AI技術を用いて自然言語処理、機械学習、確信度計算を経るというもの。従来のキーワードからFAQを検索していく方法では専門知識が欠かせないものだったが、AIを活用することで経験の浅い人間であっても最適な回答を高い確度で得られ、コールセンター業務で課題とされる教育の悩みを解決してくれる。