アイドルグループ・V6の井ノ原快彦が22日、出演中のテレビ朝日系ドラマ『警視庁捜査一課9係』(毎週水曜21:00~21:54)監修の元刑事による講習会に参加し、意外な出世欲を見せた。
このドラマは、渡瀬恒彦演じる加納倫太郎係長と、井ノ原演じる浅輪直樹ら個性豊かな6人の刑事たちが、対立しながらも難事件を解決していくもの。今回は、都内のスタジオで行われている撮影の合間に、警察監修を務める元警視庁捜査一課理事官の倉科孝靖氏が講師となって、実際の刑事について疑問に答える講習会が行われた。
シリーズも11年目に突入し、自ら演じる浅輪が巡査部長となった井ノ原は「刑事の出世」について質問。「"叩き上げ"とか"エリート"とか"キャリア"とかいう言葉を聞くんですが、今後僕が(田口浩正演じる同じ巡査部長の)矢沢さんを抜かしていくには、一番大事なのはどういうところなんでしょうか?」と、出世欲をのぞかせる疑問をぶつけた。
これに対して倉科氏は「昇進試験に受からなければ、9係の皆さんは大いに犯人を検挙していただいて、それなりの実績を上げれば。ぜひこれからも活躍していただきたいと思います」と期待を込めてアドバイス。さらに「係長から"推薦"を受ける」という方法を伝授すると、これ聞いた井ノ原は「ちょっと新巻鮭とか係長に贈った方がいいですかね(笑)」と、刑事らしからぬ実弾作戦を思案しだし、周囲から「そういうことじゃない」と突っ込みを受けた。
また、9係メンバー・小宮山志保役の羽田美智子は、女性刑事のファッションについて「私もドラマの中では、イヤリングやネックレスをつけたりしちゃってるんですけども、リアル(な刑事)ではないですか?」と恐る恐る質問。すると倉科氏から「装飾品をつけてはダメ。許されているのは結婚指輪のみです」と忠告され、結婚を諦めた役を演じる羽田は「唯一してないのが結婚指輪です(笑)」と苦笑いするしかなかった。
さらに、羽田はこの日、ワンピースとジャケット、靴はヒールという服装だったが、倉科氏に「格闘になった時に、スカートでできますか? ハイヒールで追っかけられますか?」と問いつめられ、ドラマと実際の刑事のギャップを痛感していた。
ほかにも、倉科氏が犯行現場で手錠をかけたことがないというエピソードや、勤務時間・残業時間の考え方など、刑事の意外な実態が次々に明らかとなり、講義を受けたメンバーたちは興味津々で、講習会終了後も倉科氏を囲んで質問責めに。渡瀬は「やっちゃいけないと知りながら(演出と割りきって)やってる部分もあるので、プロデューサーと相談しながら進めていきたいと思います」と、今後の撮影に生かしていく考えを語った。
次回25日放送の第8話では、ショッピングセンターで銃撃事件が発生。別々の事件を追っていた3組の刑事が偶然現場に居合わせ、無関係と思われていた3つの事件が、意外な真相につながっていく。