説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『「Night Shift」をオンにできません!?』という質問に答えます。

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iOS 9.3で登場した「Night Shift」は、iPhoneのディスプレイを暖色系の表示に切り替える機能です。深夜の利用で目が冴えてしまわないよう、ブルーライトを軽減して目の緊張をほぐすことが狙いです。手動でオン/オフできるほか、現在時刻と位置情報をもとに日の出/日の入りの時刻を調べ、日の入り後に自動でオンにする設定にもできます。

Night Shiftをオン/オフするボタンは、画面下部を情報へフリックすると現れる「コントロールセンター」に用意されています。日の出/日の入りの時刻に関係なく、取り急ぎ目に優しい表示へ切り替えたいときに重宝します。なお、Night Shiftに対応するiPhoneはiPhone 5s以降です。

ところで、省電力機能が有効なときはNight Shiftボタンをタップできません。通常時と比較すると、ややバッテリー消費量が増えるためか、Night Shiftを有効にできないようシステムで規制されているのです。Night Shiftを有効にしたければ、省電力機能をオフにするしかありません。日の入りにあわせて自動でNight Shiftモードに切り替える機能も、省電力機能有効時には動作しません。

しかし、それも過去の話になりました。2016年5月に公開された「iOS 9.3.2」では、Night Shiftモードと省電力機能の同時利用が可能になり、省電力機能有効時でもNight Shiftボタンをタップできます。バッテリーを長持ちさせつつ目に優しい表示にしたいという場合には、とりいそぎ「iOS 9.3.2ソフトウェアアップデート」を適用することをお勧めします。

iOS 9.3.1までは、省電力機能が有効なときはNight Shiftをオンにできません。コントロールセンターのボタンもタップできないようになっています