米Googleは5月19日(現地時間)、Chrome OSでAndroidアプリをサポートする計画を明らかにした。
Googleによると、Chrome OSを搭載するChromebookで、アプリストア「Google Play」から入手したAndroidアプリを使用できるようになる。「スピード、シンプリシティ、セキュリティなどを犠牲にすることなく、スマートフォンやタブレットで動作するのと同じアプリがChromebookでも動作する」としている。
現在Chromebookで使用できるアプリはWebアプリに限られている。Androidアプリのサポートによって、Chromebookユーザーは機能・性能に優れたネイティブアプリを使用できるようになり、利用できるアプリの種類や数が一気に増加し、そして同じAndroidアプリを使用するスマートフォンやタブレットとの連動の幅が広がる。
一方、開発者は、スマートフォンやタブレット向けに開発しているアプリをChromebook(ノートブック)にも提供できるようになる。The Vergeが5月19日に公開した「Chromebooks outsold Macs for the first time in the US」によると、2016年の第1四半期に米国においてChromebookの出荷台数が初めてMacを上回った。米国では教育市場を中心にChromebookが好調だ。
今後の計画は、ASUS Chromebook Flip、Acer Chromebook R11、最新のChromebook Pixelなどで、6月に開発者チャンネルを通じてChrome OSのM53からGoogle Playのロールアウトを開始する。そして今年後半に、既存の他のChromebookでもAndroidアプリを使用できるようにする。Googleはサポートページで、Androidアプリ対応Chromebookのリストを公開している。同社はまた、Google Play対応を念頭においてデザインした新しいデバイスをパートナーメーカーと共に開発しているという。