旅行業大手・HISが企画した東大美女フライト旅行キャンペーンについての是非を問うアンケートが、19日放送の日本テレビ系情報番組『スッキリ!!』(毎週月~金8:00~10:25)で行われた。

『スッキリ!!』司会の加藤浩次

同キャンペーンは、『東大美女図鑑』のモデルとなった学生が海外に向かう機内で当選者の隣に座り、旅先の観光情報や歴史の解説、子どもの宿題などを手伝ってくれるというもの。抽選で選ばれた5組の旅行客を対象としていたが、ネット上で「セクハラ」「キャバクラか」「気持ち悪い」といった反発の声が噴出して企画が中止に。一方で「芸能人のバスツアーと同じでは?」「過剰反応」といった肯定的な意見も相次いでいる。

『スッキリ!!』では、このキャンペーンが「アリ」か「ナシ」かを問う2択アンケートを実施(リモコンの4色ボタンから投票)。スタジオでは6人全員が「アリ」と判断(加藤浩次、近藤春菜、松嶋尚美、春香クリスティーン、坂口孝則氏、宇野常寛氏)。司会の加藤は、「風営法に引っかかったらまずい」としながら、「子どもに教えたりもする。抽選で5組だけでしょ?」と問いかけ、学生側も企画内容を把握した上で参加していることから、「そんなに目くじらを立てる必要もないんじゃないかと思います」と意見した。

ハリセンボン・近藤春菜は、マイナスに受けとめている層が「性的に見ている」と分析した上で、「全く同じことを『女芸人フライト旅行キャンペーン』としてやったら、アリになると思う」と主張。「女芸人にたとえて言うなら、(学生側は)自分たちのことを"商品"と分かった上でやっているので、いいんじゃないかなと思います」と持論を展開した。

また、春香クリスティーンは「すごく個人的な意見なんですけど、東大イケメンが旅行先について教えてくれるのなら行ってみたいと思ってしまう」と正直な感想を述べ、「逆もありなんじゃないかと」。加藤から「さぁ、宇野さん! 締めてください!」と振られた評論家・宇野常寛氏は、「性の商品化をこのレベルで文句を言っていたら、すべての芸能活動や文化は成り立たない」「おもしろい、おもしろくないの次元のことを、正義の問題にすり替えて弾圧していくと世界はどんどんつまらなくなる」と語った。

集計の結果、1万1,075人が「アリ」(49%)で、1万1,586人が「ナシ」(51%)を選択。スタジオと視聴者の温度差に、加藤は「(出演者が)みんなズレているということですよ」と苦笑い。「ナシという人もいるんだろうね。嫌悪感なのかな」と首をかしげていた。同番組では、「あなたはどっち派!? スッキリ!! JUDGE」と題し、毎週木曜日にこのようなアンケート企画を実施している。