毎年薄着の季節になると冬場の暴飲暴食を後悔し、「せめて夏本番までにはやせないと! 」と息巻いて無謀な食事制限をした結果、見事にリバウンド……なんてことはよくある話だ。
そんな痛い失敗を繰り返してきた人にぜひ知ってほしいのが、「ヘルシースナッキング」。実はこれ、モデルのミランダ・カーら美容意識の高いセレブたちがこぞって取り入れているなど、「ヘルシービューティー先進国」のアメリカで話題の食事法なのだ。食べるのが大好きなそこのあなた、この夏は「ヘルシースナッキング」にトライしてみよう。
ヘルシースナッキングの概念
「ヘルシースナッキング」とは、朝・昼・晩の食事を軽めにし、間食を2~3回加える「健康的な間食」を意味する。食事と食事の間に適度に間食をとることで、空腹によるドカ喰いを防ぎ、本来の食事量を抑えて太りにくい体を目指していくという新しい食習慣なのだ。
「3食をきちんととって、間食をなくすほうがやせるのでは……」と思う人もいるかもしれない。だが、「食事の頻度が健康に及ぼす影響」を調べた研究では、食事回数が多い人のほうが総摂取カロリー量は少なくなり、肥満度も低いという驚きの報告がされているという。
なんとも不思議な現象だが、食事の回数を増やすと1回あたりの糖質摂取量が分散されるため、血糖値の急上昇を避けることが可能。血糖値の上昇が緩やかになれば、体に脂肪を蓄えるインスリンの分泌量が抑えられるため、結果として太りにくくなる……というわけだ。
間食は200kcal以内で、空腹前に食べる
「じゃあ、いっぱいお菓子を食べてもいいんだ! 」と考えてしまうのは少々短絡的。きちんとしたルールがあるので、それにのっとって「正しく賢く」間食しよう。
■正しいヘルシースナッキング
1回200kcal以内が目安
1日に摂取する総カロリーは増やさず、間食で食べた分のカロリーは3食から引く
間食のタイミングは朝・昼・晩の3食の間で、おなかがすきすぎる前にとる
食物繊維やたんぱく質が多いものを選び、血糖値の急上昇を防ぐ
噛みごたえのあるもので満腹中枢を刺激する
ビタミンやミネラルなどの栄養素を補えるものを選ぶ
具体的には、無添加のナッツやドライフルーツのほか、高たんぱく・低カロリーのヨーグルト、カカオ高配合のチョコレートにチーズなど、キレイをサポートしてくれる自然素材のものがお勧め。
「この夏こそはやせよう! 」と思っている人や食生活を見直したい人は、ぜひ取り入れてみてはいかがだろうか。