米Microsoftは18日(現地時間)、同社のエントリー向けフィーチャーフォン事業をフォックスコン・テクノロジー・グループに売却すると発表した。

売却先は、鴻海精密工業の子会社FIH Mobile Ltd(FIH Mobile)および、HMD Global(HMD), Oy。売却額は3億5000万米ドル(約383億円)で、FIH Mobileは、ベトナム・ハノイにある製造施設Microsoft Mobile Vietnamを取得する。

売却内容は、ブランドやソフトウェア、サービスなど、全てのフィーチャーフォン資産。Microsoftの発表では具体的なブランドに触れられていないが、FIH Mobileは同日付けでノキアブランドの携帯電話やタブレット製品のグローバル展開を発表しており、Microsoftが2014年4月に買収を完了したノキアブランド製品が該当するとみられる。FIH Mobileの発表によると、HMDが独占契約に基づきノキア製品の設計や製造、販売などを担当する。

買収は、規制当局などの認可や取引完了条件に問題がなければ、2016年下半期に完了する見込み。取引完了後、Microsofのもとで事業に携わっている従業員約4,500人は、FIH MobileやHMDに異動するか、入社の機会が与えられるという。

Microsoftは引き続きWindows 10 Mobileの開発を続け、Lumiaシリーズのほか、エイサーやトリニティ、VAIOなどOEMパートナー製の携帯電話をサポートしていくことを表明している。

Microsoftのノキアブランド製品「Nokia 230 Dual SIM」