ビー・エム・ダブリューは16日、フラッグシップモデルの新型「7シリーズ」に、車外から遠隔操作で駐車できる「リモート・パーキング」をオプション設定したと発表した。BMWの量産車では初めての採用となる。
「リモート・パーキング」は、乗員の乗降りが難しい狭いスペースへ駐車する際などに利用する機能。ドライバーは車外からBMWディスプレイ・キーを操作することにより、遠隔操作で駐車させることができる。駐車完了後のエンジン停止も可能だ。駐車スペースからクルマを出す際にも、同様に車外からエンジンを始動させ、自動的にクルマをバックさせて出庫させることが可能となる。「リモート・パーキング」作動時は、フロントおよびリヤ・バンパーに装着されたPDC(パーク・ディスタンス・コントロール)のセンサーが作動しており、障害物や歩行者の不意な飛び込みを検知するとクルマを自動的に停止する。
「リモート・パーキング」は、BMWグループが2000年から開発を進めている高度自動運転技術を応用して誕生した。システムが車線と前方車両を検知して車線中央の走行を維持するようステアリングの自動操舵を行う「ステアリング&レーン・コントロール・アシスト」に続く、将来の自動運転技術応用の第2弾となる。オプション価格は7万4,000円(税込)。