米Googleは5月16日(現地時間)、特定のトピックについて、小規模なグループでコンテンツや情報、コメントを簡単に共有できる新サービス「Spaces」を発表した。同日よりAndroidアプリ、iOSアプリ、Web版の提供開始と共に、サービスのロールアウトが始まった。
「グループのカンバセーションは特定のトピックから脱線しがちで、また長く続くスレッドの中に情報が埋もれて、必要な時に簡単に取り出すことができなくなる」と製品ディレクターのLuke Wroblewski氏は述べている。
Spacesは、「6月のパリ旅行について」「マンガのオススメ」といったような特定のトピックに関するスペースを作り、各スペースにおいて小規模なグループでコンテンツや情報、コメントを共有する。グループの参加者は、メッセージやEメール、SNSなどでリンクを送って招待する。
Spacesには、Google検索やYouTube、Photosが統合されており、複数のアプリを切り換えることなく、Spaces内で情報やコンテンツを探して、直接スペースで共有できる。たとえば「マンガのオススメ」のスペースでコミケット開催の情報を共有するなど、誰かが新しいカンバセーションを開始したら、その情報に関するやりとりが会話形式でまとめられて表示される。スペース内で、話題があちこちに飛ぶのを避けるユーザーインターフェイスになっている。
過去に共有した情報やコメント、コンテンツなどは、Googleの賢い検索機能を用いてすばやく見つけ出せる。探しているものがテキスト情報を備えていない写真であっても、たとえば「skyline(地平線)」と検索すると、地平線が写っている写真を探し出してくれる。
Googleは同社の開発者カンファレンス「Google I/O 2016」(5月18日~20日)において、セッションごとのスペースを作成し、セッションごとに開発者を結びつける試みを行うそうだ。