セブン銀行は5月13日、ATMにおける人工知能活用に向け、日本電気(NEC)及びSOINNの2社と実験を開始したと発表した。

夏に実験の結果検証を行う

セブン銀行、NEC・SOINNとATMにおける人工知能活用に向け実験を開始

セブン銀行では、紙幣切れによるATM停止の予防と、紙幣の入れ過ぎによって発生する資金コストを削減するため、全国に2万2,000台以上あるATMの入出金による紙幣の増減を日々予測し、適切なタイミングで補充を行っている。

このたびの実験は、人工知能(AI)を活用し、この予測精度を向上させることで、更なるサービス品質の向上と効率化を目指したもの。

NECは独自のAI技術として、多種多様なデータに混在するデータ同士の関連性から、複数の規則性を自動で発見する「異種混合学習技術」を有しており、このAI技術をATM内紙幣の増減予測に用いる。

学習型汎用AI「SOINN(ソイン)」は、データを与えることで自ら育つ人工知能。学習が進むと、あらゆるデータの自動分類や予測を高精度に行えるほか、様々な機器や装置の自動制御も可能になるという。

セブン銀行は、「まだ実験段階だが、AIを活用することで、ATMサービスの更なる品質向上と効率化を図りたい。今後も同様の取り組みを積極的に行っていく」としている。

実験は、3月上旬に開始しており、夏ごろに結果検証を行う予定。