JR西日本は13日、京阪神28駅のコンコースにベンチを設置すると発表した。設置台数は約150台。大阪駅をはじめ、すでに設置済みの駅もあり、JR京都線・JR神戸線(東海道・山陽本線)の駅を中心に、5月末までに設置を完了させる予定としている。
同社は安全性向上の取組みに加え、駅・車両設備の品質向上、駅ナカ施設のリニューアルなど快適で心地よい空間の提供をめざした取組みも進めており、その一環でクッション性の高いレザータイプのベンチ(立ち上がり時の動作をサポートする肘掛け付き)を導入している。これまで駅ホームを中心に設置され、酔客の行動特性を踏まえ、線路に対して垂直にホームベンチを設置するなどの工夫も行われてきた。
駅コンコース(おもに改札・トイレ付近)への設置拡大に関して、「お連れの方のお待ち合わせや、電車をお待ちいただく一時にも、『ちょっと座って、一息つけるスペース』を設けるため」と同社。子連れの家族から高齢者まで、誰でも利用しやすいゆったりとした座り心地のベンチを提供することで、「さらに優しい駅」をめざすとしている。
レザータイプのベンチを駅コンコースに設置する京阪神28駅のうち、JR京都線・JR神戸線の京都駅・向日町駅・長岡京駅・山崎駅・島本駅・高槻駅・千里丘駅・岸辺駅・吹田駅・大阪駅・尼崎駅・立花駅・さくら夙川駅・灘駅・元町駅・神戸駅・須磨海浜公園駅・須磨駅・垂水駅と、大阪環状線・大和路線(関西本線)・阪和線が接続する天王寺駅はすでに設置済み。その他の設置駅は桂川駅・摂津富田駅・摂津本山駅・摩耶駅・新長田駅・西明石駅・姫路駅(新幹線駅)・相生駅(新幹線駅)とされている。