完全クラウドでのUCサービス

――日本市場ではどのような戦略を描いていますか。

インタラクティブ・インテリジェンス Chief International Officer ゲイリー・R・ブロー氏

日本でのビジネスもここ数年良好に推移していますが、この先さらに市場に受け入れてもらうためには、かなりシビアな競争を勝ち抜き続けねばならないと肝に銘じています。よく言われるように、日本企業は品質に対する評価がとても厳しいのですが、一方でその高いハードルを越えることができれば、しっかりと認めて信頼してくれるという特有の文化があります。ですから、われわれも越えねばならないポイントをクリアできるように努力していく構えです。

特に「PureCloud」は、これから日本市場に広く受け入れてもらえるだろうと期待しています。実際、まだ発表から間もないにもかかわらず、反響は非常に良く、既に数社からの契約をいただいています。先日都内で開催したセミナーもおかげさまで満員御礼となりました。日本のビジネスパーソンの新しい技術に対する積極的な姿勢を強く感じています。

――新しい技術とは具体的にどのようなものでしょうか。

実は「PureCloud」はすべてAWSをベースに開発をしています。そのため、CICの開発と比べても非常に開発スピードが速くなっています。こうした完全なクラウドサービスのニーズを想定して、3年前より100億円ほどの開発投資を行ってきました。UCにおける3Cの機能を1つの完全なクラウド基盤で提供できるベンダーは、われわれのほかにはないだろうと自負しています。

――今後の展開についてお聞かせください。

「PureCloud」はハードウェアが不要ですので、SMBから大企業まで幅広くアプローチしていきたいと考えています。その際には、日本国内のパートナー各社との連携にも大いに期待しています。

――最後に、日本の"Chief Information Officer"や、情報システム担当者全般に向けたメッセージをお願いします。

この度、われわれインタラクティブ・インテリジェンスは、顧客エンゲージメント・ソリューションでの20年以上の経験を生かして、「PureCloud」という非常に先進的なサービスを日本でも展開し始めました。このサービスの基盤にAWSを選んだ理由の1つが、CIOの皆さんが日々悩んでいるであろう製品のアップグレードや継続性に関する問題にスピーディかつフレキシブルに対応できると考えたからです。ぜひ一度、われわれの技術、そしてサービスを体験してください。

――ありがとうございました。