東武鉄道は12日、台湾鉄路管理局(台鉄)との連携施策として、特急「りょうもう」に使用される200型1編成の塗装を台鉄自強号「普悠瑪(ぷゆま)」のデザインに変更すると発表した。6月17日から運行開始し、同日に出発式も予定している。
昨年12月、東武鉄道と台鉄は友好鉄道協定を締結し、これまでに共通デザインの記念エンブレム掲出、相互乗車券交流サービスなどを実施してきた。
特急「りょうもう」はおもに東武スカイツリーライン・伊勢崎線・桐生線経由で浅草~太田・赤城間を結ぶ列車(他に葛生駅・伊勢崎駅発着の列車も設定)。今回、「台湾の皆様にも親しみをもっていただくこと」などを目的に、使用車両の200型・250型計10編成のうち1編成(6両編成)に台鉄の車両デザインを施すことになった。台鉄自強号は日本の特急列車に相当し、「普悠瑪」の使用車両TEMU2000型は白い車体に赤いラインの洗練されたデザインで人気に。このデザインを特急「りょうもう」で忠実に再現する。
デザイン変更にあたり、「普悠瑪」の車体側面の「TRA」(台湾鉄路管理局)に代わり、特急「りょうもう」では「Ryomo」と描かれる。1・6号車の側面には、今年新造された「普悠瑪」のみ採用している「猿」(今年の干支)マークを掲出。4号車の側面に友好協定締結記念のエンブレムも掲出する。この列車は6月17日から当面運行される予定だが、「猿」マークと記念エンブレムの掲出は12月31日までとされている。
運行開始日の6月17日には、浅草駅11時20分発「りょうもう13号」(太田行)の発車に合わせて出発式を行う。「詳細は後日ご案内いたします」とのこと。