JR九州はこのほど、特急「ゆふいんの森」の使用車両キハ70形・キハ71形に、乗り心地を向上する「上下制動制御システム」を新たに搭載したと発表した。
このシステムは、鉄道総合技術研究所と日立オートモティブシステムズにより共同開発されたもので、車体を支える「まくらばね」と同じ向き(上下方向)に油圧ダンパーを取り付け、このダンパーの減衰力を車体の振動に合わせて制御し、振動を抑制するしくみ。車体の振動は床下・床中に搭載した加速度センサーで測定する。走行時の上下振動を大幅に低減し、乗り心地を快適にする効果があるという。
JR九州は同じシステムを特急「指宿のたまて箱」「はやとの風」やクルーズトレイン「ななつ星 in 九州」、D&S列車「JRKYUSHU SWEET TRAIN 或る列車」に導入済み。特急「ゆふいんの森」への導入にあたり、キハ70形・キハ71形の振動特性、走行条件、システムの取付条件などを検討した上で設計・製作を行ったという。