一般社団法人 日本損害保険協会は、5月9日時点の平成28年熊本地震に係る地震保険の支払い件数と金額を発表した。これによると、支払い件数は4万342件、金額は609億9,362万8,000円だった。

「平成28年熊本地震に係る地震保険の支払件数、金額」出典:一般社団法人 日本損害保険協会ホームページ(2016年5月9日時点)

事故受付件数(事故に関する調査依頼のほか、地震保険の補償内容・顧客の契約内容に関する相談・問い合わせなども含む)は、合計で15万1,518件だった。都道府県別では、熊本県が13万4,102件、福岡県が7,813件、大分県が7,367件、佐賀県が1,074件、長崎県が430件、宮崎県が237件、鹿児島県が135件。

調査完了件数(調査が完了して実際に保険金を支払った件数、保険金支払い対象とならなかった事案や相談・問い合わせなどの受付段階で解決した事案を含む)は、合計で4万5,475件。都道府県別では、熊本県が3万5,948件、福岡県が4,593件、大分県が3,844件、佐賀県が620件、長崎県が135件、宮崎県が37件、鹿児島県が19件だった。

地震保険料の支払い件数は、熊本県が3万3,362件、福岡県が3,144件、大分県が3,143件。佐賀県が444件、長崎県が135件、宮崎県が37件、鹿児島県が19件となった。 

支払保険金は、熊本県が563億7,063万9,000円、大分県が23億2,301万7,000円、福岡県が18億8,586万6,000円、長崎県が6,592万6,000円、宮崎県が2,952万5,000円、鹿児島県が1,011万3,000円だった。

「過去の大きな地震による地震保険金」出典:日本地震再保険(2015年3月31日時点)

過去の大地震による地震保険の支払保険金をみると、最高額は平成23年東北地方太平洋沖地震の1兆2,654億円。次いで、平成7年兵庫県南部地震の783億円、平成23年宮城県沖を震源とする地震の324億円、平成17年福岡県西方沖を震源とする地震の170億円となっている。