JR東日本は5月10日、通勤・通学途中に宅配物を受け取ることができる「宅配受取ロッカー」を駅構内に設置すると発表した。首都圏を中心に1年以内に100駅程度の設置を目指す。
この取り組みは、JR東日本が日本郵便、ヤマト運輸と連携して行うもの。両社が取り扱う不在再配達の荷物(ヤマト運輸では他社の取り扱い荷物も想定)について受け取りが可能となる。
一部私鉄の駅では既に同様のロッカーが設置されていたが、JR東日本の駅に設置されるのは初めて。同社は「インターネット通販の拡大により増加している不在再配達に伴う物流コストや、CO2排出量の削減に寄与することができる」とその意義を説明している。
1年以内に100駅程度の設置を目指すとのことだが、日本郵便・ヤマト運輸どちらのロッカーがどの程度置かれるかについては未定。担当者は「スペースの関係で設置場所には限界もある」としながらも、両社のロッカー設置料の収入が見込めるほか、鉄道利用者へのサービス向上につながるといったメリットを感じているという。
当面は6月から池袋、川口、蕨、大井町、鶴見、藤沢、平塚、豊田、下総中山、幕張、東所沢などに設置予定。その後も「住宅地に近い首都圏の駅」を中心に、山手線、京浜東北線、中央線、埼京線、総武線沿いの駅で設置を進める。
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