米Mozillaは5月10日(現地時間)、ブラウザ「Firefox」の「Test Pilot」プログラムを開始した。実験的な段階の機能を試用目的で一般ユーザーに公開し、プログラム参加者からのフィードバックを、Firefoxに新機能を追加するプロセスの参考にする。
Test Pilotで提供される機能はバグやトラブルの可能性があるため、ユーザーが簡単に体験できて、すぐにオン/オフを切り換えられるようになっている。特別なFirefoxをインストールする必要はない。通常版のFirefoxを使ってTest Pilotページにアクセスし、Firefoxアカウントを使ってサインインすると、Test Pilotのアドオンがインストールされる。そしてツールバーのTest Pilotアイコンから試用する機能を選択すると、その機能のWebサイトが開くので「Enable」ボタンを押して有効にする。10日時点で、以下の3つの機能をTest Pilotで試せる。
- Activity Stream:新規タブに「トップサイト」、ブックマークや履歴から作成した「ハイライト」、そしてタイムライン形式で「最近のアクティビティ」を表示する。トップサイトと履歴を組み合わせてひと目で確認できるようにすることで、ユーザーの最近のブラウジングにおける重要なコンテンツやWebサイトを浮かび上がらせる。
- Tab Center:タブをブラウザの左端に、縦に並べて表示する。横長の画面を活用できるタブ表示方法だ。マウスのポインタを合わせた時以外は、折りたたまれてファビコンのみの状態で表示される。
- Universal search:Firefoxはスマートロケーション(URL)バーと検索バーの2つのボックスを備えるが、それらを1つにまとめた。タイプすると、スマートロケーションバーの履歴やブックマークされているサイトと共に、おすすめのサイトやWikipediaの記事が表示される。
10日時点でTest Pilotは英語のみの提供だが、年内に英語以外の対応言語が追加される。