俳優・山田孝之の主演で実写化された人気シリーズ『闇金ウシジマくん』が、7月スタートのドラマ『闇金ウシジマくん Season3』(MBS・TBS系)、今秋に2作連続公開される映画『闇金ウシジマくん Part3』『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』で完結することが9日、分かった。

ドラマ『闇金ウシジマくん Season3』メインビジュアル

原作は、真鍋昌平氏が『週刊ビッグコミックスピリッツ』(小学館)で連載している同名コミック。ヤミ金融・カウカウファイナンスを営業する主人公の丑嶋馨(うしじま・かおる/山田)が、そこに訪れる顧客や彼らを取り巻く人物たちに接近し、時には追い詰めていく日々と社会の暗部を描く。実写化シリーズは2010年10月にドラマ第1期のオンエアでスタートし、深夜帯ながらも高視聴率を獲得してきた。

そんなドラマ『Season1』から6年。映画タイトルにも"ザ・ファイナル"とある通り、今回が最後の実写化で、シリーズ集大成にふさわしく、ドラマと映画の3連続で展開する。

山田は、「スピンオフ作品を含めると10作品も『闇金ウシジマくん』を映像化させていただきました」とこれまでの作品経緯を説明。「この作品で生きるために考えるべき多くの物事を知り、そして提示できたと思っています」と確固たる自信をのぞかせた。

"原作史上最も危険"との声もあるエピソード「洗脳くん編」を描くドラマ最終シーズンには、光宗薫や中村倫也も新たに出演。光宗は将来が見えないフリーターの彼氏にうんざりしつつ、女性向け雑誌編集部で働く上原まゆみ役を務める。まゆみは、偶然出会った男・神堂の不思議な優しさに引かれ婚約に至るが、彼の暴力と拷問、その直後にかけられる優しい言葉の数々などのマインドコントロールに、精神を破壊されていく。

そんなまゆみを毒牙にかける謎のDV男・神堂を演じるのが中村だ。神堂は、甘い言葉で女性に近づいては食いモノにし、もてあそぶだけでなく金品を根こそぎ貢がせる"ゲス野郎"。彼によって、まゆみとその家族は配され、その絆さえも分断されてしまう。

2人や山田のほかにも、ウシジマの幼なじみの情報屋・戌亥(いぬい)役の綾野剛、カウカウファイナンスの社員・高田役の崎本大海、柄崎役のやべきょうすけらシリーズでなじみ深いメンバーが登場。加えて、映画『Part2』で姿を見せたウシジマの宿敵の女闇金・犀原茜(さいはら・あかね)役の高橋メアリージュン、犀原の右腕・村井役のマキタスポーツも、ドラマのレギュラーメンバーに仲間入りする。

ドラマのプロデュースおよび監督を務める山口雅俊氏は、「原作で絶対タブー、絶対実写化不可能、絶対やめとけ、と言われたエピソードに取り組み、ドラマシリーズとして一つの到達点に達することができました」と胸を張る。また、新キャスト・光宗の体当たりの演技を絶賛。「そこらへんのアイドル女優は逃げ出し、刺激に慣れた『ウシジマくん』の原作やドラマや映画のファンもド肝を抜かれるでしょう」と太鼓判を押している。

なお、佐々木心音、本多力、久松郁実らの出演も発表。佐々木は一獲千金3,000万円を手に入れるため自分の体を賭けて勝負する家出放浪少女・美奈を、本多は信じられるのはネットのみで貧困に苦しみつつも、働く気のない引きこもりニート・小瀬(コセチン)を、それぞれ演じる。

丑嶋(山田孝之)

まゆみ(光宗薫)

神堂(中村倫也)

犀原茜(高橋メアリージュン)と村井(マキタスポーツ)

エリカ(久松郁実)

小瀬(本多)

美奈(佐々木心音)

みゆき(今野鮎莉)

希々空(小瀬田麻由)


(C)2016真鍋昌平・小学館/「闇金ウシジマくん3」製作委員会・MBS