フジテレビジョン(フジテレビ)とグリーは10日、VRに関するコンテンツ制作や配信、プラットフォーム構築、サービス提供といった事業開発に向け提携すると発表した。これに伴い、VRコンテンツ創出プロジェクト「F×G VR WORKS(仮)」を発足した。

F×G VR WORKSのイメージ図

両社はゲームや動画、テーマパークのほか、医療や科学技術分野など、日本におけるVR市場の拡大を見込み、VR体験の機会創出や市場拡大への貢献を目指し提携。共同プロジェクト「F×G VR WORKS(仮)」を立ち上げ、「良質なVRコンテンツを全方位的に制作」するという。詳細は順次公開とのこと。

フジテレビでは2015年、動画配信サービス「フジテレビオンデマンド」に360度撮影したVR動画を提供したり、音楽番組でアーティストのライブを360度VR動画で収録するといった試みを実施している。一方グリーは、VRゲームタイトル「サラと毒蛇の王冠」の開発や、VR市場参入を目的としたスタジオ「GREE VR Studio」の設立といった実績を持つ。今回の提携では、フジテレビがコンテンツ企画・キャスティング映像制作、グリーがVRコンテンツの開発やアプリ開発などを担当する。

VRとはバーチャル・リアリティ(Virtual Reality)の略で、現実に近い感覚が得られる技術のこと。頭に装着するヘッドマウントディスプレイ(HMD)で360度作られた映像を視聴する方法が主流だ。HMDはOculus VRやHTCのほか、ソニー・インタラクティブエンタテインメントからもPlayStation 4と連携する「PlayStation VR」の発売が予告されている。

グリー取締役 執行役員常務 青柳直樹氏(左)と、フジテレビジョン コンテンツ事業局長 山口真氏(右)