エン・ジャパンはこのほど、人材紹介会社集合サイト「ミドルの転職」上で実施した「嫁ブロック」に関する調査結果を発表した。
「嫁ブロック」、4人に1人が経験者!
嫁ブロックとは、「妻が反対しているので、内定を辞退させてください」と、男性が転職先に申し出ることをいう。同調査で嫁ブロックをされた経験はあるか尋ねたところ、約4人に1人の24%が「ある」と回答。年代別にみると、40代が最も多く30%、次いで50代が19%、30代が16%となった。同社は「40代は年収が一番上がるゾーンなので、その影響がある」と分析している。
嫁ブロックの理由については、「年収が下がる」が42%でトップ。年代別では、30代は年収のほか「有給休暇の取得率が低い」の57%、「年間休日日数が少ない」の29%、「残業が多そうだから」の29%など、労働時間に関する理由が目立った。
「嫁ブロック」を理由に内定辞退をしたことが「ある」人は44%。理由としては、『冷静になると妻の言い分が正しいと感じた』『働くには家族の協力が必要なので、迷惑をかけられないと思った』などの声が寄せられたという。
嫁ブロックを理由に辞退したことをどう思うかについては、「辞退してよかったと思う」が63%を占めた。嫁ブロックをされないためにふだんから心がけていることは、「ふだんから頻繁にコミュニケーションをとるようにしている」が45%で最も多かった。
同社は調査結果について「意外と(妻の)影響力がある。半数弱が辞退しているということは、内定をもらうまでにかかった苦労を考えても多いのではないか」と話している。
調査期間は2016年3月1日~31日、有効回答は384人(35歳以上の男性256人)。