エアバスは現地時間の5月2日、同社飛行機に使用する各種機材の輸送を担う飛行機「ベルーガXL」の初号機製造の進捗を発表。計画通り、2017年初頭にも最終組み立てに移行する見通しとなっている。
ベルーガXLはA330-200の下部胴体をベースに使用。2015年12月にはMSN001の後部胴体の製造が開始され、各地域で製造されたパーツはトゥールーズにて最終組み立てを行う予定となっている。ベルーガXLの下部胴体が最終組み立てラインで完了した後は、トゥールーズ・ブラニャック空港に隣接する同社施設に運ばれ、約12カ月をかけて貨物を収容する胴体部分が製造される。
ベルーガXLは5機の製造を予定しており、この5機により同社の輸送力は30%向上するという。ベルーガXLは2019年半ばに運航を予定。なお、現在あるA300をベースにしたベルーガ5機も同時に運航していくが、A300ベースのベルーガは2025年までに完全退役する見通しとなっている。