カーブスジャパンはこのほど、「夏の冷え性」に関する意識調査の結果を発表した。同調査は3月22日~23日、20~60代の女性515人を対象にインターネットで実施したもの。
自身は冷え性であるか尋ねたところ、「冷え性ではない」は19.6%で、多くが冷え性であると自覚していることがわかった。また冷え性だと感じる季節について聞くと、14.0%が「夏」と回答し、約7人に1人が夏の冷え性に悩んでいることがわかった。
夏に冷え性だと感じるときはどのようなときか尋ねると、「電車や店舗などの冷房に当たっているとき」「クーラーが効きすぎているとき」という回答が多かった。就寝時や起床時に手足の冷たさを感じるという人も多くなっている。
夏の冷え性を解消するために、どのような対策を行っているか聞くと「ブランケットを掛ける」「靴下を履く」「厚着をする」「カイロを貼る」など、一時的な寒さへの対処法を取る人が多かった。温かい飲み物を飲む、体を温める食べ物を意識的に摂(と)るという声も多い。
冷え性の原因は何だと思うか聞くと、「体質」(58.7%)という回答が最も多かった。次いで「運動不足」(44.0%)、「生活習慣」(37.4%)となっている。また、冷え性は 「体質」のため改善しないと諦めている人が約60%いることも明らかとなった。
週に1回以上、「筋力トレーニング」や「有酸素運動」などの運動を定期的に行っているか尋ねると、67.4%が「行っていない」と回答。「有酸素運動のみ行っている」は14.8%、「筋力トレーニングのみ行っている」は8.0%、「筋力トレーニングと有酸素運動の両方を行っている」は、9.9%だった。
冷え性は、全身に張り巡らされた毛細血管が硬くなり、詰まることで血の巡りが滞り引き起こされる症状と言われている。冬に冷えを感じる人が多いが、太田総合病院の島本透子医師によると、最近はクーラーの効きすぎなどが原因で、夏に冷え性を感じる人が増えているという。
「同じ環境にいても、冷えを感じる人とそうでない人の違いは"基礎代謝"にあります」と島本医師。冷えを改善するには基礎代謝を上げることが必要で、そのために一番いい方法は「体内で熱を生み出す筋肉を鍛えること」だという。
筋肉を鍛えるためには、意識的に筋力トレーニングをすることが重要とのこと。また、有酸素運動と交互に行うと血管の詰まりが緩められ、柔らかな「ゆる血管」になり、体もあたたまるという。
「体質だと思って諦めがちな冷え性ですが、運動に加えて睡眠やバランスのよい食生活など、日々の生活習慣を改善することで、症状の軽減が期待できます」と島本医師。22時~深夜2時までのゴールデンタイムに就寝すること、食物繊維とたんぱく質を多く含む食材を摂取することも大切だという。