オウチーノ総研はこのほど、「『日本』に関するアンケート調査」の結果を発表した。調査は4月11日~13日、首都圏在住で20歳~59歳の就労中の男女1,721名を対象に、インターネットで行われた。
新入社員の"言葉遣い"、先輩の"押し付け"にWhy?
まず、「新入社員・若手社員、先輩社員・お局社員、会社に対して不満を感じることはありますか?」と質問をしたところ、「新入社員・若手社員に対してある(21.6%)」が最も多くの票を集めた。
具体的には、「敬語が使えない」(28歳/女性)や「言葉のなかに自然とタメ口が入っているが、本人は気がついていない」(48歳/男性)など、「言葉遣い」に対する不満が目立った。また、「常識がない」という意見も多く、「LINEで退職の意向がくる」(37歳/女性)や「書類にサインする時に消えるボールペンを使っていた」(26歳/男性)など。そのほか「挨拶をしない」「常に受身でいる・欲がない」などが上位に並んだ。
一方「先輩社員・お局社員に対して不満がある」という人は18.4%。「仕事をより好みする」(55歳/男性)や「義務を果たさずに権利を主張すること」(43歳/女性)など、『仕事をしない・押しつける』という先輩が多いよう。
また、2番目に多く挙がった「昔ながらのルール・しきたり」では、「お土産の配り方に対してとても厳しい」(29歳/女性)、「昔からこうしているからと、新しいことを考慮しようとしない」(38歳/女性)といった声。そのほか、「理不尽・パワハラ」「自分勝手・自己中心的」などが並んだ。
「会社に対してある(19.9%)」と回答した人の不満1位は、「労働時間・休暇」。具体的には「スキルよりも残業時間を評価すること」(27歳/女性)、「有休を使えない風潮」(25歳/女性)などに対して不満の声が挙がった。また、「人事・評価」に対する不満も多く、「きちんと仕事している人としていない人の評価基準が曖昧」(43歳/男性)や「現場の意見を無視した人事異動」(32歳/女性)といった声が聞かれた。
日本の"政治"、日本人の"集団心理"に不満
次に、「日本や日本人に対して不満を感じることはありますか?」と聞いたところ、「日本に対してある」が22.4%、「日本人に対してある」が21.0%となった。
「日本」に対する不満の1位は「政治」で、「国民を考えた政治がなされていない」(56歳/男性)や「子どもを産めるような体制がいつまでたっても整わないこと」(43歳/女性)といった声が挙がった。また「政治家」に対する不満も多く、「貧乏経験のある政治家がいないこと」(44歳/女性)や「なぜあんなに国会議員の数が多いのか」(28歳/男性)といった意見。そのほか「外交」や「税金」、「国債」も上位に並んだ。
一方 、「日本人」に対する不満1位は「集団心理」で、全年代でトップに。具体的には「同調圧力が強く、違いを認められない」(28歳/男性)や「おかしいと思っていても周りを気にして同じ行動をしようとするのは変だと思う」(39歳/女性)という声だった。続く「本音と建前」では、「思ったことを素直に言うと、嫌な顔をする」(39歳/女性)や「SNSでの自己主張はできるのに、対面だと何も言わない人が多い」(41歳/女性)といった意見。また、「例えば並んでいるところに割り込んできても、文句を言わない人が多いこと」(52歳/女性)など、「内向的・遠慮がち」な日本人に対する不満も目立った。