日本法規情報はこのほど、「海外移住に関する意識調査」の結果を発表した。それによると、定年後の海外移住に興味がある人は全体の3分の1以上に当たる36%を占めた。
海外移住の障壁は「資金」「語学」「治安」
定年後の海外移住に興味はあるか尋ねたところ、「とても興味がある」と答えた人は9%、「やや興味がある」は27%。一方、「あまり興味がない」は28%、「全く興味はない」は36%だった。同社は「海外移住に興味がある」人が3分の1以上を占めたことについて、「思った以上に多い印象だ。比較的に経済的な余裕がある方々が海外移住も視野に入れているのではないか」と推測している。
「興味がある」と答えた人に定年後、海外移住を検討しているか聞くと、「既に移住している」は1%、「具体的なプランを立てている」は1%、「検討している」は34%。他方、「興味はあるがするつもりはない」は64%だった。
定年後の海外移住を検討・実行した理由は、「移住先の静かな環境に引かれて」が33%でトップ。以下、「趣味に適した環境だから」が18%、「移住先の刺激のある環境に引かれて」が15%、「移住先の土地の『食』が好きだから」が9%、「新たな出会いが欲しい」が8%などと続き、海外で悠々自適に暮らしたいと考えている人が多いことがわかった。
一方、「興味はあるがするつもりはない」と答えた人にその理由を問うと、 「資金が足りない」が30%、「語学力に不安がある」が24%、「治安が心配」が22%となり、「資金」「語学」「治安」が大きな障壁となっていることが判明した。
調査期間は2016年3月18日~4月8日、有効回答は1,054人。