ライカカメラジャパンは28日、ライカMシステムの新モデル「ライカ M-D (Typ 262)」を発表した。5月の発売と、税込価格874,800円を予定している。
「ライカ M (Typ 262)」をベースに、背面の液晶ディスプレイを排除したデジタルレンジファインダーカメラ。通常モデルのM型デジタルカメラとして、液晶ディスプレイを搭載しない初めての機種となる。
写真撮影に必須な要素のみに絞り込み、設定可能な項目をシャッタースピード、絞り値、ISO感度のみに厳選。そのほかの機能はすべて意図的に排除し、「写真を撮る」という本質に集中できるカメラに仕上げたとしている。一般的に液晶ディスプレイが位置する本体の背面部分には、ISO感度の設定ダイヤルを配置した。
撮像素子には2,400万画素・約35.8×23.9mm(M型フィルムカメラと同等)のフルサイズCMOSセンサー、画像処理エンジンには「LEICA MAESTRO」を採用。トップカバーは真鍮製で、端に段差のあるデザインだ。外観は控えめになるよう配慮され、正面では「Leica」の赤いロゴをなくした。シャッターチャージ機構によってシャッター音を抑え、静かに目立たず撮影したいという人にも向く。
レンズマウントはライカMバヨネットマウント方式で、使用レンズはライカMレンズ(焦点距離16~135mm)。すべてのレンズにおいて、ファインダー倍率は0.68倍となる。ISO感度はISO200~6400、シャッター速度は60秒~1/4,000秒、画像ファイル形式はDNG(RAW)だ。
バッファメモリは1GBで、記録メディアとしてSDXCメモリーカードを使用可能。電源には充電式リチウムイオンバッテリ「Leica BP-SCL2」を用いる。本体サイズは約W138.6×D42×H80mm、重量は約720g(バッテリー含む)。フルグレインの牛革を使用した本革製キャリングストラップなどが付属する。