マネースクウェア・ジャパンはこのほど、「ビットコイン、フィンテックに関する調査」の結果を発表した。調査は4月1日~11日、運営する「Harmoney.jp」の会員を対象にインターネットで行われ、514サンプルを得た。
ビットコインの認知度9割超えるも、保有率わずか3.5%
はじめに、「ビットコイン」という言葉の認知度を調査したところ、97.2%もの人が「知っている」「聞いたことがある」と回答。ビットコインの認知度の高さが伺える一方、内訳としては「聞いたことはあるが、内容はよくわからない(55.6%)」が最も多く、「知っている、既に保有している」と回答した人はわずか3.5%だった。
続いてビットコインへのイメージを伺ったところ、最も多かったのは「セキュリティ面に不安を感じる(251pt)」、次いで「信頼できない、怪しそう(223pt)」となり、安全性や信頼性に疑問を感じている人が多いことが判明。しかしながら一方で、「興味があり、学んでみたいと感じる(125pt)」「利便性が高い(95pt)」「画期的であり今後伸びていく、期待できると感じる(85)」などプラスに感じる人も一定数いることがわかった。
フィンテックの認知度56%、利用率4.5%
次に、「フィンテック」について調査を実施。まず、認知度について調べたところ、「知らない、聞いたことがない」が44%とビットコインよりも認知度は低く、また、「知っている、既にサービスを利用している」という人は4.5%という結果に。さらに、「フィンテックにより従来の金融サービスよりも手数料が安くなったり、管理や手続きの手間が省けたりすることが可能となることを知っている」という人は、31.5%にとどまった。
利用したことのあるフィンテックのサービスについて聞いたところ、「マネーフォワード、Zaimなどの家計簿系のサービス(63pt)」や「楽天スマートぺイ、LINE Payなどのスマホ決済・送金系のサービス(54pt)」が票を集め、生活に密着した分野での普及・活用が進んでいることがわかった。
最後に、フィンテックのサービスの利用意向について尋ねたところ、47.7%が「将来的には利用を検討しても良いが、今はそう思わない」と回答。資産やお金を扱う金融分野において実際に利用するに至るには、まだ抵抗を感じている人が多いことがうかがえた。