JR九州は28日の新幹線・在来線の運転計画と、九州新幹線の変更ダイヤについて発表した。熊本地震の影響で運転見合わせが続いた九州新幹線は27日、地震発生から13日ぶりに全線で運転再開。28日から山陽新幹線との直通運転も再開される。

九州新幹線が全線復旧。28日始発から山陽・九州新幹線直通「みずほ」「さくら」も運転再開となる

九州新幹線では27日まで各駅に停車する「つばめ」のみ運行されたが、28日始発から「みずほ」「さくら」も運行。本数は通常ダイヤより減らされ、山陽・九州新幹線直通「みずほ」下り・上り各6本、山陽・九州新幹線直通「さくら」下り19本・上り18本、九州新幹線区間内のみ走る「さくら」下り7本(すべて博多発熊本行)・上り7本(鹿児島中央発博多行3本・熊本発博多行4本)、「つばめ」下り23本・上り25本の設定となる。

全線運転再開後も、九州新幹線は一部区間で徐行運転を行うため、博多~熊本間で数分程度、熊本~鹿児島中央間で大幅な時刻変更が発生するという。鹿児島中央発の列車は山陽新幹線への直通列車を中心に、通常ダイヤより25分程度早く発車する見込みとされている。なお、博多~鹿児島中央間を走る全列車において、4月29日まで普通車全車自由席での運行となり、グリーン券は空席がある場合に限り、車内でのみ発売する。

JR九州の在来線では、豊肥本線肥後大津~豊後荻間が終日運転見合わせとなり、宮地~豊後荻間で代行バス運転を行う。豊肥本線熊本~肥後大津間は本数を減らして運転、久大本線恵良~湯平間の一部区間と肥薩線球泉洞~一勝地間は徐行運転となる。特急「九州横断特急」は終日運転見合わせ。「いさぶろう・しんぺい」に代わり、同じ時刻・同じ停車駅で別の車両を使用した列車が運転される。

特急「A列車で行こう」とD&S列車「SL人吉」「いさぶろう・しんぺい」は4月29日から運転再開予定とのこと。新八代~宮崎間の高速バス「B&Sみやざき」は28日も始発から通常通り運転されるが、新八代駅での九州新幹線との接続は行わない。