説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『カメラの「バーストモード」はどんなとき使う?』という質問に答えます。

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バーストモードは、iOS 7以降でサポートされたカメラアプリの連写機能です。シャッターボタンを長押しして撮影すると、1秒間に10枚のスピードで連写が始まり、シャッターボタンから指を離すまで最長約10秒、最大999枚もの写真を撮れます。iPhone 5s以降に発表されたiPhoneの全モデルが対応しています。

このバーストモードは、シャッターチャンスを逃がさないというより「いい写真が偶然撮れる」ことにメリットがあります。カメラを向けると表情が固くなる人がいますが、時間をかけて枚数を重ねれば表情が柔らかくなり、普段の生き生きとした様子を撮影できることもあります。バーストモードもこれと同じで、下手な鉄砲も数撃ちゃ……という考え方です。

動きのある被写体にも、バーストモードは有効です。ペット、特にハムスターのように落ち着きが無い小動物はブレて撮影されがちですが、バーストモードで数を打てば数十枚のうち何枚かは使い物になります。人間の場合でも、飛んだり跳ねたりしている様子や幼児のように長い時間ポーズを固定できない被写体には、バーストモードを使えば失敗を防げます。

ただし、バーストモードはそれなりにストレージ容量が嵩みます。写真1枚あたり1MBで計算しても、最大の999枚撮れば約1GBです。撮りまくるとすぐ容量不足に陥りますから、失敗したショットはすぐに消去したほうがいいでしょう。

バーストモードで撮影した写真は、『写真』アプリで「アルバム」→「バースト」の順にタップすると一覧できます。不要なショットを消去したい場合は、目的の写真を開いた状態で画面下部にある「選択...」をタップ、残したいショットを選択(ショットの右下にチェックを入れる)してから「完了」をタップすると、それ以外を消去できます。

バーストモードで撮影すると動きのある被写体のベストショットを残せますが、ムダなショットも大量発生します